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わ(か)れる


こんばんは。

影が細長く伸びる夜に、雨だれの夜に、
三日月の夜に、夜に、夜に、よるに、
僕と君はお互い向き合って、やがて、次第に、やがて、次第に、いよいよ、ついに、
反転した

こんばんは。
(涙を流さずにいられる)
それが真実であるかどうかは
この眼を閉じる時まで託すよ、君に

こんばんは。

思い出すには褪せてしまった
思い出すには燻んでしまった
思い出すには砕けてしまった
思い出すには呆れてしまった
思い出すには崩れてしまった

わたしの、わたしの、宝石たち



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