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鬱鬱とした夜の



鬱鬱とした夜のたのしい眠り

まあたらしい太陽のにおいに包まれて
よこたわり、
真っ白なシーツを頭の先まですっぽり被ると
はみ出した爪先が冷えた空気のさびしさに触れた
君と僕の目線はほとんど同じくらいの高さにあって
星の数を正確に数えながら朝がくるまで語り合うと
それきり僕らはもう二度と会わないのだった

鬱鬱とした夜のたのしい眠り
そうして僕はまた、かわるがわる新しい君と出会う






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