見出し画像

2022年冬のデンマーク旅行 -Dag 3, 前編- 

2022年12月27日、デンマーク旅行3日目。
この日は、一日オーフスを観光。

オーフス観光は実質この日だけだったので、有名どころの観光スポットに絞って巡ぐった。

オーフスには、「コペンハーゲンカード」と同じような「オーフスカード」という観光客向けのカードがあったようだが、この時、オーフスカードは使えなくなっていた。
観光スポットをたくさん回る予定はなかったので、移動の心配だけなくしたいと思い、バスやLetbaneと呼ばれているライトレールで使える一日乗車券をスマホアプリ(Midttrafik)で買った。
乗車のたびにチケットの心配をしなくていいのはかなり楽。

*2023年12月現在、なぜかこのアプリが起動しない。OSアップデートの影響かも。

朝の散歩

空がまだ暗いうちに朝食を食べ、朝の散歩に出発。

朝食会場から見えた工事現場のクレーン 端っこにクリスマスツリーが飾られている

夕食のレストランの下見も兼ねて、まずはDokk1(公共図書館などが入った複合施設)がある広場Hack Kampmanns Pladsへ向かう。
ホテルからは、Letbaneで一駅。

この日は昨日のどんより天気とは打って変わって、すっきりとした冬の青空が広がっていた。ちょうど朝日が登ってくるところで、水面に光が反射し輝いて美しい。

広場には散歩している人やランニングしている人たちがいて、昨日のひっそりとしたオーフスの街とは違い活気がある雰囲気を感じる。

Hack Kampmanns Pladsから海を眺める
休憩中のかもめ
朝焼けとDokk1

潮風と朝日を浴びた後、Dokk1から歩いてARosオーフス美術館へ向かった。

オーフス大聖堂の横を通り、オーフス川沿いの遊歩道Åboulevardenを進んで行く。この遊歩道沿いにはカフェやレストランなどが立ち並んでいるが、開店前の朝の時間は人通りもまばらで散歩しやすかった。

公園Mølleparkenまで来たら川を越えて少し坂を上がれば、ARoSの特徴的な建物が見える。

朝日に照らされたオーフス大聖堂
オーフス大聖堂のある広場Bispetorvet 東側の劇場
屋上に赤色の円環が見える建物がARoSオーフス美術館

ARoS オーフス美術館

ARoSオーフス美術館は、18世紀の絵画から現代美術に至る様々な作品をコレクションしている。

屋上にある円環「虹のパノラマ」が特徴的だ。これは、オラファー・エリアソンによる作品で、円環の中を歩いて虹色フィルター越しにオーフスの街を一望できる。
街の風景を含めて一つの芸術作品となっている。

「虹のパノラマ」 港方面
「虹のパノラマ」
「虹のパノラマ」

訪れた時に観た展示からは、古典的な作品と現代的な作品を一つのテーマの流れで観せることで時間の流れとともに変化していく芸術作品の変遷が、すっきり分かりやすく感じられた。
展示の入口と出口がどちらかわからず逆年代順に観てしまったのだが、それはそれで面白かったので、特に年代順に観てもらうことを意識していないのかもしれない。

オーフス美術館といえば大きな男の子がしゃがんでいる作品、ロン・ミュエクの彫刻「Boy」が有名。「Boy」は、想像以上に大きくて迫力があった。
この展示室は一部鏡張りされていたので、背中など全体がよく観えた。
肌の質感もリアルですべすべ感が伝わってくる。
これは、夜に動いているに違いない。

ロン・ミュエク「Boy」

この日の特別展は、たまたま日本人芸術家の作品の展示だった。
チケットを買った際に、こちらが日本人だと分かるとその方の説明をしてくれてた。気遣いが嬉しい。

特別展では、Chiharu Shiota(塩田千春)による「Invisible Line」が開催中だった。この展示は糸を使った大規模なインスタレーションで、その空間に圧倒された。

Chiharu Shiota「Invisible Line」のインスタレーション

展示を観てるうちにお昼になったので、美術館のカフェでÆbleskiver(エイブルスキーバ)を食べた。
Æbleskiverは、デンマークでクリスマスの時期に食べるボール状のパンケーキ。
見た目はたこ焼きそっくりだが、甘いお菓子で粉砂糖やジャムをつけて食べる。

ARoSはチケット1枚ですべての展示が観られる。一日中、楽しめる美術館。
一旦出て再入場も可能だった気がする。

Æbleskiver
ARoSの吹き抜けにあったタコみたいなオブジェ

「2022年冬のデンマーク旅行 -Dag 3, 後編- 」に続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?