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Share Concierge Interview 「つながりを活かして、やりたい!をカタチに。等身大の子育て支援」福岡県北九州市 コミュニティスペース運営 河野菜穂さん

全国に1500名以上がそれぞれの地域で 共助コミュニティを広げ、課題解決に取り組む AsMama認定・地域サポーター「シェア・コンシェルジュ」。 今月は、福岡県北九州市でコミュニティスペースの運営を行っているメンバーをご紹介します!

ー 自己紹介をお願いします。

北九州市のシェア・コンシェルジュ河野菜穂(かわのなほ)です。ファミリーサポート、養育里親として、ママのサードプレイス作りに力を入れています。5月にコミュニティスペース「yadori木」を移転オープンしました。

ー シェア・コンシェルジュになろうと思ったきっかけは?

当時住んでいた千葉県での活動説明会に参加したことです。転勤で社会や地域と関わりがない孤独な子育てをしている中、甲田社長やシェア・コンシェルジュの方の話を聞いて、普通の主婦でも人の役に立ちながら評価(報酬)を得られて、子育てを頼り合えるつながりが作れる事に魅力を感じ、軽い気持ちで応募しました。

ー 千葉から愛知へ、そして現在の福岡・北九州でもたくさんの地域交流会開催を経て、コミュニティスペース「yadori木」の移転OPEN、おめでとうございます!「yadori木」での活動について、もうちょっと詳しく聞いてみたいと思います!

スタートは、ご自宅を拠点にした活動だったんですよね。

千葉時代からリユース会や交流会をやってきたんですが、集まったおさがり品を保管する場所がなかったり、会場が都度変わることには課題を感じていたんです。拠点があることで、お客さんが集まりやすい。スケジュールもたてやすい。スペースも思いどおりにできるので、そういう場所を自分で持ちたいとはずっと考えていました。

北九州に来て、賃貸から持ち家を購入することになり、物件を探していたら、リビングが28畳あるすばらしい物件に出会ってしまって。
ここなら自宅兼コミュニティスペースができる!と思って、決めちゃいました(笑)

ー 運命の出会いですね。

はい。でも、すぐにオープン!というわけではなくて。
本格的に「やろう!」となったのは、コロナ禍になってからでした。
子育て支援施設が全部閉鎖になってしまったんですよね。
でもやっぱり誰とも関わらないで子育てってつらいじゃないですか。
民間の施設だと色々責任が生じてしまうけど、個人宅で小規模に、みんなが自己責任で集まる分には問題ないんじゃないか、と思って。
既に子育てシェアでのコミュニティももっていたので、そういったママを孤独にしないつながりをつくるために、コロナが追い風になってオープンに至った感じです。

ー 自宅を地域活動に開放することに対して、ご家族の理解はどんなふうに得られたんでしょうか。

もともと、送迎・託児の支援をすることや、家に友達を呼ぶことは夫も受け入れてくれていて。物件を見るときに「ここでイベントもできるじゃ〜ん!」と匂わせてはいたので、実際購入後に「yadori木」をオープンするときも、「あ、やるんだね」って感じでした(笑)

ー 言い続けることは大事ですね!自宅でのオープンにあたっては、どんな準備をしたんですか?

これはコロナ前になるんですが、北九州でヨガ講師をしている友人の紹介で、自治体が主催している女性向けの起業塾に参加しました。融資などお金の面での不安が解消できたし、一番よかったのは同じように起業を考えている人たちとのつながりができたことです。

コロナ禍になって、拠点作りをやるぞって決めてからオープンまでの期間はだいたい2ヶ月半くらいです。準備としては開業届を出したのと、設備としてはトイレの横に手洗い場をつけたぐらい。
あとは、テーブル、ハンドメイドの委託販売をするための棚、おもちゃはジモティーでゆずってもらったりして、初期投資としては30万円ぐらいかな。なるべく自分の持っているお金でできる範囲で、まずは続けられることを目指しました。

おもちゃなどの備品も地域の方からのシェアで

ー 事業としての収益はどのようにして出したんですか?

定期的な収益になるようにハンドメイドの委託販売をしたのと、主にはイベントですね。シェア・コンシェルジュとして千葉からずっと交流会をしてきた経験を活かして、外部イベントへの出展やマルシェの主催などで集客・PRをし、yadori木の利用につなげました。

ー いきなり人を集めるのは大変だと思うんですが、集客や出展者募集で心掛けていることはありますか?

起業塾や子育てシェアでできたつながりがあるので、あとは、どこでもとにかく「自分はこういうことをやりたいんです」って逐一言って、伝えてました。そしたらだんだんつながりが広がって、けっこう大きいマルシェも任せてもらえるようになったり。あとは、同じ地域で、同じターゲットにPRするというのは絶対にブレないようにしてました。

ー 移転を考えたのはなぜでしょうか?

子育てシェアでの送迎・託児の一期一会もいいんですが、もっとしっかりと人と関わりたい気持ちがあったので、養育里親にチャレンジしてみたくて。無事認定はもらえたんですが、里親中はよその人を自宅に招いてはいけない決まりがあるんですよね…
でも、せっかくいい流れできていたyadori木の活動を止めたくなかったので、自宅ではない場所に拠点を借りることを検討しはじめました。

いきなりひとりで物件を借りるのはハードルが高いので、同じように地域で活動している友達2人とシェアオフィスできたらなーと声をかけたら、一緒にやれるよって言ってくれて。

 AsMamaの行動指針に、「できない理由を考えない、どうしたらできるか考える」というのがあるんですが、まさにそれを素で実行していますね。その後、物件はどのようにして決めたんですか?

3人の間のほどよい距離のところで条件の合うところを、最終的にはジモティーで見つけました。普通のアパートだけど、商用利用OKで。オーナーさんと直接やりとりだったので費用も抑えられたし、現状復帰できる範囲でならリノベもしていいよ〜と言っていただけたので、みんなで床材を敷いたりして、環境を整えていきました。

みんなとDIYで作り上げました
おしゃべりが弾む明るい空間。仕事も捗りそう

ー 共助コミュニティを広げるために活動拠点を持ちたいシェア・コンシェルジュは他の地域にもいらっしゃいます。家賃や体制などの問題から実現に踏み出せない方も多いのですが、どんなふうに運営されているのか教えていただいてもいいですか?

お金のことに関して言うと、まず初期費用は私がぜんぶもちました。
月々の家賃は負担になりすぎない程度に分担して、やめたいときはいつでもやめていいよ、というスタンスにしています。

シェアオフィスやレンタルスペースとして部屋を使ってもらったり、押入れを倉庫として開放したりのスペースシェアや、自宅版から続けてきたハンドメイド作家さんの委託販売で固定費を稼ぎつつ、リユース会やイベントでさらに収益を出す、という感じです。すごく儲からなくてもいいので、赤字にならない程度に、継続できることを大切にしています。

地元のハンドメイド作家さんの作品がずらり!駄菓子の販売も

ー もともとの河野さんのキャラクターもありますが、これまで培ったつながりや経験を上手に活かして、今につなげているように思いました。シェア・コンシェルジュになってよかったことはありますか?

そうですね、結局、自分が救われてなかったら説得力がないので…
自分の頼りたい、頼られたいを実現しながら子育てシェアを伝えていって、自分だけで負えなくなったら人と人をつないだら、輪が広がって。
そんな中で本当に信頼できる仲間に出会えたことで、頼ったり甘えたりできるようになって、視野が広がりました。
さらに拠点をもつことで、ふと思った時に私に会いに来てくれたり、直接つながっていない人でも誰かの紹介でふらっと来られる方も増えて。つながりがどんどん広がっていってます♪

ー 今後やってみたいこと・夢・野望はありますか?

これはずっと言ってるんですけど、商業施設のプロジェクトを北九州に呼びたいんです!大野城市での交流イベントにスタッフ入りしていた頃からずっと、いつか北九州で!と思ってやってきました(笑)
商業施設に月1回集まれる場所があれば、子育て世帯には出会いのチャンスが増えるし、大きな場所を使えるのは活動家さんにとってもメリットですよね。シェア・コンシェルジュもイベントスタッフなどで報酬をもらいながら自分の活動ができる。絶対みんなのwinになるので。

yadori木のお客さんを施設のイベントに呼び込んだり、逆に施設での交流イベントに来てくれた人がyadori木で仲を深めてくれたり♡すごくいいコミュニティができると思うので、ぜひ北九州の商業施設にアピールしてください!!!

ー ということで、この記事を読まれた北九州の商業施設様、ぜひお問合せください!河野さん、本日はありがとうございました!

▼こちらからぜひ。▼


「活動が続けられればいいんです〜^^」と言いながら、じつはものすごく商売上手(!?)な河野さん。ここで紹介しきれなかったスペース運営の心構えやイベント出展、広報のコツなど、ぜひ直接ご本人とつながって、聞いてみてはいかがでしょうか♡
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