見出し画像

『めんどくさがり屋のための文章教室』関連02

はやみねかおるの『めんどくさがり屋のための文章教室』についてのコラムです。シリーズです。その2は、以下の抽出から。

本を読めば、読解力、思考力、記憶力、想像力などが身につく 知識が増える、情報処理能力、コミュニケーション能力が高くなる。 視野が広がる。人間性が豊かになる。学力全体があがる。

「めんどくさがり屋のきみのための文章教室」より

本を読むだけで上記の全てが手に入る、とはやみねかおるは書いてあるんですが、わたしはこの40年間、5,000冊以上、読書してきたけど、それほど能力がUPした実感が湧いてきません。
人間性が豊かになったなんて、だれが評価するんでしょうねえ。 他人の目を気にしていたら、人間性なんて養われないと思うけど。
でも、知識は増えますね、確実に。 テレビや動画だと難しい理屈でも、本だったら何度でも読めますから。よく言うでしょう、「読書百遍意自ずから通ずる」

本のこんなところに注目! 登場人物の行動やセリフ、心の動きに注目する。 (どうして、こんな行動を取ったの? 
なんで、こんなことを言ったの?)
一番盛り上がった場面や記憶に残った場面に注目してみよう。
記憶に残った理由は? その場面を読んで、どう感じた?
もし、自分ならどうする? もし、自分だったらどう感じる?
作者はどんな人? いつ生まれて、どこで過したのか。どんな経験をした人物なのか

「めんどくさがり屋のきみのための文章教室」より

ここが肝要な部分。
娯楽小説を書くことの基本とは、「謎」の提示と解決ってことだろう。 記憶に残った場面と理由を書くことで、自分自身の傾向と対策が見えてくるかもしれない。

別な角度から見るなら、純文学を書くために文章を読むとしたら、行動やセリフ、心の動きだけでなく、背景への配慮も必要ではないでしょうか。
時を超える芸術を書きたいんだったら、もっと人間性を研究すべし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?