アボンリーへの道 #45
Boys Will Be Boys 町の消防団
あらすじ
学校の隣で小さな火事が発生したことから、
アボンリーでは有志による消防団が結成された。
消防団のひとびとは、さっそく訓練に励むが、
実際に火事になってみるとガタガタだった。
それもこれも、責任者を決めていなかったからだということになり、
リンド夫人は選挙でリーダーを決めようとする。
アレックは、当然自分がリーダーになると思ったが……
コメント
これだけ人のために働いていて、リーダーになれなかったら、
そりゃあ、不機嫌にもなるよね。
このエピソードの見どころは、このお人好しのアレックが、
ヘティ伯母さんとクライブの間を邪推して、
ひどいことを言ってしまうところでしょうか。
ヘティ伯母さんは、自分が小説を書いていることはナイショにしているんで
クライブに助言を求めていることもナイショです。
クライブは、毎日のように伯母さんちを訪れて、
婦人会の人々のかっこうのゴシップのタネになってます。
弟としては、納得できないだろうな。
自分の姉が、新参者に取られちゃったなんて。
しかもこの新参者、かつて軍の消防団だったそうで、
ヘティ伯母さんが最後の一票を入れて
リーダーにされちゃうんだから。
アレックとしては、面白くないでしょう。
でも、ふと考えたんです。
アレックは、無償の愛を実行しているいい人だという印象だったのに
リーダーになりたがるということは
けっきょく、ご褒美が欲しかったのかしら。
アレックが聖人君子じゃなかったことで、
かえって親しみを感じました。
相変わらず彼は、ガスには親切ですね。
クライブには、競争意識バリバリだけど(笑)
学校を燃やすような実験があったあと、
大活躍のアレックが
その後、勘違いをするシーンは
笑えてしまいした。
小説を書くことが恥ずかしいヘティ伯母さん。
才能のある人の意外性も
しっかり描写されていて、
今回の話は、満足しました。
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