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欠落していく欲望

何者かになろうするのを諦めて、物や人間関係、仕事を手放して、最小限のものと生き始めた私は、だんだん「欲」というものが無くなってきています。

少し前までは、欲だらけの人間だったのに、欲というものがどんどん薄れててきていて、欠落していく感覚があります。

湧いて出てきていた願望や夢も湧かなくなり、期待することも止めてしまいました。

お金は今の生活に必要な分だけ稼げたら十分だし、何かで成功したいとも思わなくなりました。

誰かに期待することも、成果を期待することも止めました。

今、息しているから生きている。

そんな感覚でいます。

そうです。

もはや生きるということ自体にすら期待していません。

死にたいとも思いませんが、生きたいとも思っていません。

死んでしまったらそれはそれだし、生きているのであれば、しょうがないから淡々と生きるしかないから生きる。

こんな感覚でいます。

ひとつだけ努力していることがあります。

それは、今の生活よりもっともっと解放された生活を成り立たせるために、新しい仕事の世界に飛び込んだことです。

正直、全く稼ぎになりませんし、このままでは生活していけません。

でも、これをやらなければ、私は解放されない。

そんな風に思って、日々仕事を受注できるように活動しています。

私が唯一努力していることはこれだけです。

あとは、興味のある知識を仕入れることをしているくらいです。

物はいらないし、お金も実際かかっている経費以外の余剰分はいらないし、服もアクセサリーもいらない。

家族も、恋人も、友達もいらない。

仕事も、実際かかる経費くらい稼ぐことができたらそれで十分です。

ナイスバディになれなくてもいい。

ファンがいなくても、人気がなくてもいい。

ただ淡々と生きているから生きているだけ。

限りなくゼロに近い状態になれた時、私はどんなふうに感じるのだろうかと思います。

その先のことはわかりませんが、息しているから生きている。

それ以上でもそれ以下でもありません。



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