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乳がん治療の副作用のこと

乳がんには人それぞれタイプがあります。

私の乳がんは、女性ホルモンをエネルギーにして増殖するタイプです。

乳がんに一番多いタイプ。

そして、私の癌は、のんびり屋さんで大人しく控え目です。

だから増殖もゆっくりしていきます。

再発リスクも極めて低い乳がんタイプです。

もし、再発することがあったなら、10年後とかに、えっ!?今さら?みたいな感じで、忘れた頃にやってくると思われます。

そんな私の乳がん治療は、ホルモン療法です。

女性ホルモンが癌細胞に行かないように、エストロゲン受容体をブロックするお薬を飲んでいます。

この薬の副作用ですが、個人個人で全く違います。

副作用を全然感じない人もいれば、ホットフラッシュがでたり、うつ病になったり、過食になってしまって体重が増えたりなどなど、ほんとに様々です。

程度も人によって全然違います。

軽く感じる方もいれば、重く感じる方もいます。

そして、私はというと・・・

かなり辛いです。

一番最初はノルバデックスという、閉経前の女性に第一選択になる薬のジェネリック「タモキシフェン」を服薬していました。

私が感じるこの薬の副作用は、とにかく身体がだるくてしんどい。

ものすごく疲れやすくて、たまに気持ち悪かったり、頭痛がしたり、眠気があったりします。

身体がすごくだるくてしんどいので、メンタルも落ちやすく、ネガティブ思考になります。

私が神経性の抑うつ状態になったのは、この薬も一因だと思います。

あまりにも身体がしんどいので、主治医に相談したところ、漢方を飲んでみることにしました。

更年期対策の漢方です。

何種類か試しましたが、全く太刀打ちできません。

逆効果のものもありました。

主治医の先生は、もう1種類の薬があるから、そっちを飲んでみたらどうかと提案してくれました。

薬の作用は同じですが、成分に違いがあり、副作用の出方が違います。

この薬は、閉経後の乳がん患者に第一選択として使われる、フェアストンです。

私はフェアストンのジェネリック「トレミフェン」を服用しました。

移行期の1か月間はすごく調子がよく、身体が軽くて、気分も前向きになれました。

しばらくこの薬を服用することに。

しかし、2か月目から、タモキシフェンとは全然違う副作用が現れてきました。

胃がムカムカして、ずっと気持ちが悪いのです。

悪阻とか、船酔いを起きている間中している感じ。

ゲップもでるし、逆流性食道炎のような症状もあります。

そして、眠気がひどくて、一日の半分寝ている感じです。

胃もたれと、ムカつき、胃酸の逆流、食道の痛みがひどいので、胃カメラを飲みました。

そうしたら、胃はすごくキレイ。

食道もやや炎症跡があるくらいで、全く問題なしです。

そう、完全に薬のせいでそう感じていることがわかりました。

しかも、眠くて寝てしまう上に、食べ悪阻のように、食べると楽になるから、無意識に食べすぎていたせいで、太りました。

落ち込むだけなので、体重は測ってませんが、洋服が入らなくなったり、見た感じでかなり太ったのがわかります。

今までより動かずに、今までより食べていたら、そりゃあ太ります。

しかも、無意識なので、自覚はありません。

過食している感じじゃないし、甘いものやジャンクなもの、脂質が高いものを食べている感じでもないので、太るような生活をしているつもりはないんです。

知らず知らずのうちに、1食の量が増えていて、活動量も減っているという感じです。

これも、身体が身体を守るために、無意識で行われていることなのだと思います。

だるさも多少ありますが、気持ち悪さの方が勝っています。

ぜんぜん身体の状態が違うことがわかりました。

ホルモンの身体に作用する威力の凄さを思い知らされた感じです。

そして・・・

もう、どっちの方がましかみたいなことになります。

どっちも副作用が結構ひどく出るので、どっちが楽かじゃなくて、どっちのほうがましかで選択するしかありません。

もう一度タモキシフェンを1か月間服用してみて、決めることにしました。

そうすると、嘘のように悪阻状態がなくなったのです。

その代り、だるいし、しんどい。

メンタルも落ち込みやすい。

またあの状態になりました。

でも、私はタモキシフェンを選ぶことにしました。

病的な体型コンプレックスを持っている私にとって、太ることが一番ストレスなのです。

太るくらいなら、ダル重くてしんどい方がマシだと思いました。

ということで、今はタモキシフェンを服薬しています。

そして、身体がしんどい毎日を過ごしています。

主治医の先生から、治療をやめるという選択肢もあると言われました。

正直悩んでいます。

治療をやめてしまおうか・・・。

またこの話は次に。

今日もだるい。けど、生きてやるか。

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