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【刊行記念・本文公開】ミニマル・フレーズ システムのすゝめ

12月末、アスクの英検ラインナップに新しいシリーズが登場します!

『英検®2級 単熟語 フレーズシステム』
『英検®準2級 単熟語 フレーズシステム』

著者は学参の『システム英単語』(駿台文庫)で大人気の霜康司先生

霜康司(しもやすし)
PRODIGY英語研究所主宰。国際演劇評論家協会(AICT),劇作家協会会員。文化庁創作奨励賞佳作など受賞。『帰り花』(戯曲),『トーキング・トゥ・テロリスト』(翻訳)など。
著書:
『システム英単語』『システム英単語Basic』『システム英語長文』(以上,駿台文庫),『アップグレード英文法・語法問題』(数研出版),『戯曲 失われた時を求めて』(翻訳/文芸社)

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本書は、「1語1訳」で例文が掲載されている数ある単語帳とは異なり、「ミニマルフレーズ」を用いて学習することを最大の特長としています。

「ミニマルフレーズ」とは何なのかを知っていただくために、書籍の「はしがき」を一部公開します!!!

(「2級」と「準2級」で詳細は異なりますが、今回は「準2級」の本文を公開します。「2級」も同様のコンセプトで制作されています。)

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(以下、『英検準2級 単熟語 フレーズシステム』はしがき から引用)

ミニマルフレーズ・システム

 本書は掲載単語の的確さだけでなく,その覚え方も類書とは一線を画し,〈ミニマルフレーズ〉システムを採用しています。minimal(ミニマル)は「最小限に小さい,極めて少ない」という意味です。芸術の世界には「ミニマリズム」という表現様式があります。必要最小限の要素だけを残し,それ以外を排除・省略するスタイルですが,本書のミニマルフレーズもそれに倣い,最小限の労力で必要な要素を鮮明に覚えられるシステムになっています。

 英単語を覚えるには,その単語の個性をつかむことが大切です。発音を間違いやすい単語,語法がやっかいな単語,類義語との区別が難しい単語など,それぞれ覚えるべきポイントが異なります。

 ミニマルフレーズにはそれらを反映させ,韻を踏んだフレーズや語法を意識したフレーズ,類義語との違いがわかるフレーズと,さまざまな個性を持たせています。長いものも短いものもありますが,どれもが現代英語のエッセンスを最小限の労力で覚えられるよう配慮したものです。具体的に,ミニマルフレーズの特長をみていきましょう。

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①語法が自然に身につく

 英語を少しでも学んだことがある人ならば,英単語を学び使うときには日本語と違う点に気をつけなければいけないことを知っているでしょう。動詞なら自動詞か他動詞か,どんな文型を取り得るのか,名詞なら可算名詞か不加算名詞か,どんな動詞と結びつくのか,といったことです。

 例えば,discuss「~について議論する」は,日本人が自動詞に間違いやすい単語として有名です。「~について」という日本語につられて×discuss about ...とやってしまう人があまりに多いのです。日本滞在歴の長いネイティブもつられてdiscuss about ...とやってしまう,という俗説があるほどです。

 でも単語を覚えるときに,「discussは他動詞」と語法だけを取り出して覚えるのは面倒です。その代わりに,ミニマルフレーズを覚えれば効果的です。

上のフレーズにはdiscussが他動詞でaboutは不要だという情報が含まれていますね? 要は正しい英語のフレーズをそのまま覚えさえすれば間違えません。
(中略)
ミニマルフレーズ・システムは最小の努力で英単語とその語法を覚えるメソッドなのです。

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②コロケーションも身につく

 ミニマルフレーズ・システムの次の利点は,周りの単語とのコロケーション(連語関係)を覚えられることです。まず,名詞と動詞の結びつきを見てみましょう。
 赤字の名詞を意識して,下の空所に適当な単語を入れてみてください。

空所になっているのは日本語の「する」にあたる動詞の部分です。「『する』はdoじゃないの?」と思っている人がいるかもしれませんが,do one 's homework「宿題をする」のように,doが日本語の「する」に相当するのは少数にすぎません。〈動詞+名詞〉の連語関係は決まっていて,例えば「進
歩する」はmake progressであって,doを使うことはありません。

 上の問題の正解は①と②がmake,③と④がhave,⑤と⑥がtakeです。英語を自由に話したり書いたりするためには,このような〈動詞+名詞〉のセ
ットは不可欠です。

(中略)

さらに動詞と前置詞のコロケーションも見てみましょう。今度は太字の動詞を意識して,空所に前置詞を入れてください。

 答えは⑩⑪⑫がto,⑬⑭がwithなのですが,覚えるポイントは語源にあります。「語源なんか面倒くさい」などと思わないでください。ちょっと語源を知っているだけで,スッキリ整理できるのです。

 ad-/at-/ap-はtoの意味を持つ接頭辞です。そのため,前置詞toと相性がいいのです。同じようにcom-はwithの意味を持ちます。そのため,これも前置詞withと相性がいいわけです。

このように記憶を作る助けになる語源も本書では解説しているので,参考にしてください。

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③音声は「トリプル・リピート」方式で

 本書の見出し語(1から1431までの番号が振ってある単熟語)の音声は,無料でダウンロードできます。各単熟語の音声は下のように収録されています。

〈英語フレーズ〉→〈フレーズ日本語訳〉
→〈英語フレーズ〉→〈英語フレーズ〉

 本書は1つのフレーズが3回繰り返される〈トリプルリピート方式〉を採用しています。これは,英語を1度だけ聞いて覚えられる人はほとんどいないからです。記憶を作るには同じフレーズを繰り返すことが必要ですが,それができるのがミニマルフレーズの強みです。

 類書の中には例文で英単語を覚えさせようとする書籍もありますが,長い例文だと〈トリプルリピート〉方式にできないのは明らかです。ピンポイントに学習項目を絞ったミニマルフレーズは,最速で英語をマスターする近道です。

 テクストを目で追いながら,聞こえてくる音に続けてフレーズを声に出してください(シャドウイングと言います)。漠然と聞き流しているよりも,シャドウイングで声にする方がはるかに短時間で(半分ぐらいの時間で)記憶を作ることができますから,ぜひ試してください。

(中略)

最後に,本書を手に取ってくださった皆さんにお願いしたいことがあります。それは,苦行にならないように工夫しながら,英語学習を継続してほしいということです。朝できなければ夜に,今日つまずいたら明日,やり直しましょう。黙読したり,音を聞いたり,声にだしたり,書いたりと,いろいろ試してみましょう。1日の歩みは遅くとも1カ月で驚くほど成果があがることもあります。楽しみながら継続すれば英語力は必ず伸びますから,目標達成まで絶対にやめないでください。

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いかがでしたか?
「ミニマルフレーズ」のメリットや本書の特長を十分に感じていただけたのではないでしょうか。

他にも、本書では「本書の構成」や「効果的な使い方」も紹介しています。
ぜひお手に取ってご覧ください。

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また、今後は他の級も刊行していく予定です。お楽しみにっ!!

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