ある平日に、たまたま足を運んだカフェで書いた話。

こんばんは。今回は、本日の出来事の一部をお裾分けしたいと思います。
とあるカフェに行ったお話です。
自分なりに、小説のように文章を綴ってみたので、
想像してみながら、ぜひ最後まで読んでいっていただけたらと思います!
写真はそのカフェで撮影したものです!

確か、2年ほど前かにできた、近所のカフェ。

そのカフェを、外から見ることはよくあった。
入り口の近くで回っているレコード。
その奥にはジャケットが置かれていて、何が流れているのかがわかった。

そのカフェの店内で、初めて食事をした。
注文したのは、イングリッシュマフィンと自家製ピザとカフェラテ。
どれも正直、普通のカフェの食事のようなものだった。特別でおいしい!というわけでもなく、ただの雰囲気が良いという最近流行りのカフェ。
人が多く出入りし、人気がありそうなカフェ。
休日はそう見えた。
しかし、私が足を運んだのは、木曜日の17時頃。
私以外のお客はおらず、貸切状態だ。
自由に席を選んで良いとのことで、席を探していると、店員は「2回席もございます。よかったらどうぞ」と言った。
いままで、外からカフェを眺めていただけだったため、2階席があることに、私は少し驚いた。
2階席に上がる階段の手前の壁には、照明とポスターがあり、私はそれを撮った。
そして私は、少し心を奮わせ、2階席へ上がった。
上がった階段の先には、床に置かれた写真と一風変わった照明があった。
想像していた二階席とは全く違い、とても広く、インテリアがこだわられているのがわかる。
2階のインテリアに魅了され、写真を撮り回っていた。
そうこうしている間に、食事ができたようで、店員が2階へ上がってきたため、私は慌てて席を決めた。
奥の、窓側の席だ。
そこから見える景色は、普段見ている街でありながらも、全く違う街に見えた。
2階席というだけではない。
このカフェから見る景色というだけで、とても綺麗な街に見えた。
普段から見ている普通の街とは、一変したようだった。
そしてなんだろうか、流れているレコードの音楽のおかげか、海外のどこかに行った気分になれた。
程よく窓の外から聞こえる、車の音や人々の声。
その音すらもこの空間を作り出している。
このカフェを出る前に、何のレコードを流しているのか聞こう。
そう思った。
そんなことを思いながら、この文章を綴っていると、若い女性のお客がきた。
階段から上がってくると2階席が揺れているのを感じた。
そこで、改めて、このカフェの建物が古いことを実感した。
数年前にできたカフェだが、建物は古い。この街の建物を再利用しているようだ。
とても、サステナブルだとも感じた。
それを感じると同時に、私は私自身、現代の人だなとも感じた。
そんなことすら忘れてしまうほど、この空間に没頭していたのだろう。
それから、食事を済ませたあと、少しぼーっとして、先ほど上がってきた女性たちを見て、ふと、写真を撮りたいと思った。
彼女たちが醸し出す雰囲気は、カフェのインテリアと雰囲気に合っていて、何気ない日常の1ページのようだった。
彼女たちの生活の1ページにこのカフェの景色が合っていた。そう思わされた。
正直、少し迷ったが、声をかけた。
すると、彼女らは、すぐに了承してくれた。
私は、時間はかけないようにと思ったのか、しっかりとカメラを構えて、少し緊張しながら、撮影した。
1カット1カットファインダーを除いて撮影していると、こんな撮り方も良いのでは、と色々な画角が見えてきた。
何カットか撮り終えて、彼女らに見せると、すごく喜んでもらえた。その彼女らを見て、私も少しホッとして、嬉しかった。
その写真をきっかけに、彼女らにも写真を好きになって欲しいと思った。
カフェの2階席に上がって想像していた写真が、今日この時間だけで撮れた気がする。
とても良い時間を過ごせた。
たった1時間だったが、なんだろうか、すごく良い1時間だった。
いや、すごく良い1日だった。
そう思った。

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