ご家族視点からみたICU その2
こんにちは。IN//SEKIの中尾です。
今回は、ご家族がICU入院経験のあるIさんにお話を伺いました。
前編はICUでの印象的な内容についてでしたが、後編は面会中に感じたことなどを中心に伺いました。
面会中はどのように過ごすことが多かったでしょうか?―――――――――
個室の時は、長期だったのでPCとwifiを持ち込んで仕事をしていました。
椅子が固くてお尻がいたくなってきてました。長時間面会する家族用に、程よい椅子と机があると、助かるなと思います。
また、妻がずっと付き添っていた際、キャンプ用の簡易的なベッドで寝ていたのですが、体が辛いようでした。個室にも家族が寝られるようなソファーベッドがあるといいですけどね。
ご家族にとって、救いになったことなどはありましたか?――――――――
一番苦しかったのは告知の時だったのですが、先生に出会い、手術と治療で目に見えて良くなっていくのがわかったのが救いでしたね。
また治療のこと病気のことなど、質問をすれば色々と答えてくれるのも、安心します。ですが、診察時間が限られているので事前にまとめて準備して臨みました。
その他、要望や感じたことなどはありましたか?―――――――
テレビの位置はベッド横の棚の上にあるのがほとんどだと思うのですが、子どもは首を固定していたので、ポータブルテレビを持ち込んでイヤホンをしてみていました。
例えばですが、テレビをアームか何かで固定して、患者さんの体勢に合わせて自在に位置の調整ができれば、使いやすくなるのではと思いました。
あと、妻は脊髄の腫瘍をとる手術をしたので、四肢も顔も動かせない中、天井ばかりをみていたので時間の感覚がわからず、とても不安になったそうです。
一人でぽつんと病室に取り残され、体も動かせず頭がおかしくなりそうだったっと。時間を看護師さんに訪ねた際に、たった5分しか経っていないこともあったようで、何度も看護師さんに時間を聞くのも遠慮してしまい辛かったようですね。
なので、面会や誰かと話せるのは貴重な時間だったのだと思います。
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今回のインタビューを通して、ご家族にとってのここちよい治療空間は、患者さんにとってのここちよい治療空間とほぼイコールなのだと感じました。患者さんとご家族にとっての面会時間は、辛い入院生活の中で、治療とは別の癒しや前向きな気持ちになる大切な時間だと思います。その時間をよりここちよいものにしていく空間をつくっていきたいものです。
IN//SEKI 中尾
アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。
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