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伊勢神宮を参拝して建築の周辺知識としていろいろ学んできたGW弾丸旅行の話。

GWでせっかくの長期休みだったので、ずっと行ってみたかった伊勢神宮に行ってみようということになり、日本の神話や神社について少し本を読んで知識を入れて旅行に行ってきました。

★読んだ本↑
写真が多くて説明が簡潔で文字が少ないので、忙しくてもすぐ読めてオススメ!

(建築様式については建築士資格の試験勉強で少しかじっているのでそれ以上は何もせず、というかGW前が忙しくて何もできなかった。)

神話とかあまり興味ないのですが、建築様式の話は職業柄たまに触れるお話なのでその周辺知識として知っといたら良いかもというモチベーションで、本や現地の資料館などで学んできました。
なのでこの記事はその記録として書き留めていきます

伊勢神宮とはどんな神社?

伊勢神宮は日本の伝統的な宗教である神道の総本山で、正式には「神宮」というそうです(伊勢神宮公式HP情報)。
日本全国の神社の中でも最も格式が高いとされています。

伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)があり、
内宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)
外宮には豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られています。

建築様式的には

神明造と呼ばれる神社建築様式で、伊勢神宮に関連するお宮はほとんどこの様式で造られていました。

神明造の特徴を図にまとめて描いてみました。
茅葺き屋根も特徴の一つですがそうじゃないこともたまにある。

参拝順序について

二見興玉神社(身を清める)→(猿田彦神社)
→外宮→内宮
というルートが正式ルートのようです。

外宮にも内宮にもたくさんのお宮があるので全て参拝しようと思うととても時間がかかりそうだったので、私は伊勢神宮のホームページのモデルコースを参考にいくつか参拝してきました。
二見興玉神社には参拝していない人も結構いるみたいだったので、正式ルートというものはあるけど必ずこの順番で参拝しないといけないというものでもなさそうですね。

二見浦(三重県)の二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)

猿田彦大神(さるたひこのおおみかみ)が祀られている神社で夫婦岩が有名なパワースポットです。
その昔、伊勢参りをする人々はここで海水を浴びて禊(みそぎ)を行い、身と心を清めてから伊勢神宮へ足を運んだのだとか。

夫婦岩

夫婦岩は、天孫降臨の際に猿田彦が降り立った神跡である興玉神石(現在は海中にあるそうで見ることはできません)を拝する鳥居の役割だそうです。
よく見たら左側の岩の上に小さい鳥居が乗ってる。

東京からの経路

私の今回の旅の経路を参考までに書いておきます。

新幹線:品川駅→名古屋駅(約1時間半)
近鉄特急:名古屋駅→伊勢市駅(約1時間20分)
JR参宮線:伊勢市駅→二見浦駅(約8分)

13時前に二見浦駅に到着。
二見浦駅は無人駅で改札がないので伊勢市駅までICカードで乗っていましたが、一度改札を通って切符を買い再入場しました。
※降車する際に現金払いも可ですが時間がかかります。

二見興玉神社まで散策し、昼食を食べて神社に参拝して夫婦岩を見てから伊勢市駅へ引き返しました。この時点で14:30くらい。

お昼に食べた「てこね寿司」
この辺の名物みたいです。

ここから1時間ほど外宮を散策、参拝。
外宮は伊勢市駅から歩いてすぐの距離ですが、内宮は少し遠いのでバスで行きます。
内宮前の参道はいろんなお店があって賑わっているので、少し手前で降りて歩くのがおすすめ。閉店時間が早いので注意です。

内宮前の参道

ここから内宮を1時間ほど散策、参拝。
ここまでたくさん歩いてたくさん参拝してようやくたどりついたのもあり、伊勢神宮の皇大神宮が神々しかったです。

皇大神宮

正面から見た感じは拝殿しか見えず森の中にひっそりと佇み馴染んでいるように見えますが、裏の方にまわると少しだけ本殿が見え、千木に金の装飾が見えて森の中では目につきやすく威厳を感じました。

その後、参道をゆっくり散歩して再び近鉄特急に乗り名古屋へ戻りました。

名古屋(愛知県)の熱田神宮(あつたじんぐう)

2日目は、熱田神宮散策と名古屋の街散策をしました。
なぜ熱田神宮も参拝したかというと、伊勢神宮とある繋がりがあるからです。

熱田神宮 拝殿

日本神話には「三種の神器」というものが登場します。
・八咫鏡(やたのかがみ)
・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)
・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
の3つです。八咫鏡は伊勢神宮に祀られています。
草薙神剣は熱田神宮。八尺瓊勾玉は皇居にあります。

詳しいお話は次章に記載していますが、こういった繋がりのある神宮なので参拝してきました。
草薙神剣を実際に見ることはできませんが、他にもたくさんの日本刀が保存されている場所で、資料館で見たり実際に触れることもできました。

実際に触れることができる日本刀

関連する日本神話

上記で紹介した神宮・神社に祀られている神様について簡単に説明します。

【伊勢神宮】天照大御神(あまてらすおおみかみ)

父:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
母:伊弉冉尊(いざなみのみこと)
弟:素戔嗚尊(すさのおのみこと)
まず前提として、日本ではすべてのものに神様が宿っていると信じられていて、まとめて言うときは八百万の神(やおよろずのかみ)と言います。
天照大御神はその八百万の神の最高神、太陽の神様で女神様です。

因みに、外宮に祀られている豊受大御神(とようけのおおみかみ)は、天照大御神のお食事を司る、食物・穀物や産業の女神です。

【二見興玉神社】猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と天鈿女命(あまのうずめのみこと)

猿田彦大神は天孫降臨(下記参照)の際に、瓊々杵命を高千穂へと導いたことから、学業や仕事をいい方向へと導いてくれるという言い伝えがあります。

天鈿女命は日本最古の踊り子と言われ芸能の女神で、猿田彦大神とは夫婦関係です。

天孫降臨(てんそんこうりん)

天照大御神は、孫の瓊々杵命(ににぎのみこと)に三種の神器を授け、豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに=現在で言う日本)を高天原(たかまのはら)のようにすばらしい国にするため、天降るように命じました。
瓊々杵命は猿田彦神を先導として八百万神を従え、高天原から九州日向の高千穂の峰に降臨。

三種の神器はこの後、皇位のみしるしとして代々伝えられることになります。

【熱田神宮】草薙神剣と日本武尊(やまとたけるのみこと)

瓊々杵命の曾孫が大和政権の初代天皇と言われる神武天皇だとされています。その子孫で天皇家の先祖とされているのが日本武尊です。

日本武尊は父親である第12代景行天皇に、東にある12の国の荒ぶる神と朝廷に服従しない者達の平定を命じられます。
その際、日本武尊の母は剣と共に入りの袋を渡して
「若し急なる事有らば、この嚢の口と解きたまへ」
といって日本武尊を送り出しました。

その後、日本武尊は駿河国で敵の放った野火に囲まれ窮地に陥りますが、母から預かった剣で草を刈り払い向い火を点け脱出します。
このことから草薙剣と呼ばれるようになりました。

最後に

 普段は触れているのは建築関係のことばかりですが、神社とは何なのか?その周辺の雑学的なことをたくさん知るとても良い機会だったし、この記事にはあまり載せていませんが、美味しいものもたくさん食べて弾丸旅行ですがとても充実した旅でした。

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