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コラム:子どもの「なぜ」地獄のわけ

子どもを育てていると「なぜ地獄」が起こりませんか?

パパ、なんで自転車に乗るの?
パパ、なんで自転車って速いの?
パパ、なんで電車って速いの?
パパ、なんで電車が速いのに自転車なの?
パパ、なんで車じゃないの?
パパ、なんで公園いかないの?

パパ、公園行きたい。なんで?公園じゃないの?

ねえ、なんで?

パパ、なんで?

質問が5,6個続いてくると何かふつふつと沸いてくるものがありますね。
心に余裕があるときは「知りたいことが一杯でいいなぁ」。
余裕がないと「ちょ、ちょ、ちょっと待ってて」

子どもが「なぜ」が多いのはなぜなんでしょうか?

子育てでよく言われることは「子どもの『なぜ』を大切にしましょう」です。これは大変的を射ています。せっかくなので英語に絡めて考えてみましょうか。

次の疑問詞は何を求めているものかを考えてみましょう。
what:もの
who:人物
when:時間
where:場所
which:与えられた選択肢から選ぶ
why:理由
how:方法

What did you eat for lunch yesterday? - Hamburger.
Who did you talk with then? - John.
When did you arrive here? - About at ten.
Where are you going this summer? - To Paris.
Which do you like better? - A red one.
Why did you do that? - Because I got angry with him.
How did you cut this cake? - By using this knife.

並べてみてみると抽象度が高い答え方はwhyであるなと感じていただけるでしょうか。もちろん答え方は節ではなく不定詞句やBecause ofのように答えることもできます。

話を戻しますが、なぜを繰り返していくことで物事の本質を探ることができます。一方で、whatやwhoやwhenなどのwhy以外の疑問詞は子どもは繰り返せない質問の仕方になります。

「昨日は何食べたの?」「ハンバーガーだよ」
「何のハンバーガー?」「モスバーガーだよ/てりやきバーガーだよ」
「何のお肉を使ったハンバーガーなの?」「豚肉かな」
「何の豚肉なの?」「表示されていないからわからないかな。」

未就学児は1個目で終わってしまうかなと漠然と感じてしまいますね。
小学生で2個目まで行けるかな、というところでしょうか。
やはり質問自体が難しいんですよね。
だから子どもは「なぜ」が好きなんでしょうね。「なぜ」という2音だけで大人ががんばって考えて答えを作りだしてくれるから楽しいんでしょう。

まとめると、
「なぜ」という質問:
【質問・易しい】【解答・難しい】
「なぜ」以外の質問:
【質問・難しい】【解答・易しい】

そうすると、大人は子どもへの問いかけは「なぜ」以外で聞いてあげてコミュニケーションを築き上げていってあげると良いんでしょうね。

なぜをたくさん応えていくときっと子どもは物事には理由があり、行動などの本質は自分の知らないところにあると気づいたりするものなのでしょうね。
「〇〇していいのは▲▲があるからだよね」と言えたりすると、「あっ、俺がんばったな」と感じたりするのが親としても嬉しかったりしますよね。

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