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「リンゴの木の下で」は、死んだ恋人を思い慕う歌だった。1905年 In the Shade of the Old Apple Tree

In the Shade of the Old Apple Tree

In the Shade of the Old Apple Tree...日本でのタイトル 「リンゴの木の下で」は、米国のHarry WilliamsとEgbert Van Alstyneが共同で制作した楽曲。1905年に発表された。
発表当時、もともとの歌は、
「町から離れた田舎にあるリンゴの木。その近くに亡くなった恋人の墓がある。墓を訪れ、思いに浸る」という内容。
昭和(1930年代?)になり、日本では「リンゴの木の下で恋をささやき、また明日も逢いましょ ..」という感じの詩が作られて「嬉し恥かしいラブソング」に変わったんだ。
このラブソングは、たくさんの日本人歌手が歌い、それぞれがヒットし 昭和の定番ソング … というだけでなく現在でも時々耳にする日本の歌のような扱いになっている。「はやり歌」として大成功だったんだね。本家 米国でもラブソングとして新しい歌詞で再ヒットしたらしい。

1905年 発表当時の詩を日本語意訳

さてさて、そこで、
私は、英語はできないんだけれど、翻訳ソフトなんかを頼りに当時の古い歌詞を日本語意訳した。
歌うことができる詩として作るので そのまんま日本語にすることは(当然ながら)できないんだけれど、全体大意は外していないでしょう。
ただ、私流のユニークな?部分があったり、歌全体が悲しすぎないように配慮してます。

リンゴの木の枝で オリオールが鳴いている
小川の せせらぎは 少し悲しいメロディ
 山を越え野原を越え 真午の鐘が聴こえた
 古いリンゴの木 あなたが眠る古里

リンゴの木の そばに あなたが眠る墓がある
いつか私も 土に返るとき
 あなたに出会えるでしょう リンゴの木の下で
 ハナバチの羽音が聴こえた 私に話しかけるように

悲しんでばかり いるより 笑って暮らさなきゃね
そうだ 楽しく生きていくことが あなたが望むこと
 あなたが生れた里 夏が過ぎ秋が来て
 古いリンゴの木 真っ赤な実が実る

リンゴの木の下で いつか また逢いましょう
そうだ 楽しく生きていくことが あなたが望むこと
 あなたが生れた故郷  夏が過ぎ秋が来る
 古いリンゴの木 真っ赤な実が実る
リンゴの木の下で きっと また逢えるでしょう

詩・アレンジ・録音ともに IROMBOOK

流行歌の「リンゴの木の下で 明日また 逢いましょう」
ではなく、
私の詩「リンゴの木の下で いつか また逢いましょう」
という微妙な違いは、この詩 全体をしめくくる重要な違いだね。

蛇足かもしれない解説

歌詞の中で、普段の会話ではあまり使わない言葉が出てきます。英語の原詩にある単語を日本語意訳にも取り入れています。

オリオール Oriole
スズメ目コウライウグイス科の鳥。

ハナバチ Bee
漢字で書くと「花蜂」。花粉や蜜を餌として蓄える蜂。ミツバチやマルハナバチなんかも 子の仲間。

IROMBOOK MUSIC
IROMBOOK


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