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有料老人ホームの運営会社が変わって大変だった話

高齢者施設に訪問をして、自費でフットケアサービスを提供しています。

湘南あしケア訪問サービス 代表の中西です。

たくさんの高齢者施設を運営する法人と、お付き合をしています。

15年この仕事をしていると、訪問先の施設のオーナーが変更になることが何度かありました。

何年か前にSOMPOさんが介護業界に乗り出し、買収を進めたことはニュースでも話題になりました。

弊社の訪問先も施設名が変更になりました。

ですが、お仕事上でオーナー会社が変更になっても大きな影響はありませんでした。

幸い、フットケアサービスも何事もなく継続していただき、手間といえば請求書の宛名を変えたくらいでした。

家族が入居している施設だと・・・

ですが、家族が入居している施設に起こった出来事だと結構、大変でした。

私の父は4年半前から施設に入居をしています。

経緯はこちらをお読みください

経営法人の変更のお知らせを頂いたのが7月に入ってから、8月1日から変更は急です。

急すぎる・・・

前法人からの変更理由は、経営不振でした。

入居金を含めたその他、月々の支払い額が大幅に増額になることを覚悟しました。

父も覚悟を決めて、増額幅の許容範囲を計算をしていました。

驚いたことに値下げ

費用負担の内訳の案内を確認して驚き!なんと今までよりも値下げになっていました。

私の父、認知症なく頭はむしろ私よりクリアなところがあるので、喜ぶどころか値下げの事実に納得がいかずに説明を求めることに。

父の疑問1
なぜ、経営不振なのにも関わらず家賃が安くなるのか?

答え:前法人は規定以上の人数の職員を配置していたため、規定内の人数に減らして人員を削減する。そして給料も高すぎるのでカットする。

今までだって決して十分な人数とは見えなかった、忙しく働いてくれていた職員の人数を減らすのはサービスの質が落ちるのではないか?

答えに対する父の心配は当然です。

その通りです。私も足を運ぶたびに入居者のために走り回ってくれている、スタッフに感謝しかありません。

忙しい中でも笑顔の声掛けも多く、温かみのある良い施設でした。

経営不振の補填を、人員削減と給料の削減で賄うということです。

心配していた通り、前法人のスタッフはほとんど退職して残りませんでした。

父の疑問2
さらに!食費が減っているのが不安。現状の食事の内容でも満足しているわけではないのに、月に1万円以上も減額になったら、内容がどうなるのか心配しかない。

答え:大手の法人なので、一括して調理したものを配送サービスとして提供する。
つまり調理の手間を省くので人員削減。味の好みはテーブルに調味料を置く。アンケートをとって運営の参考にする。

との回答でしたが、食してみないとわかりません。
現在、2ヶ月経過していますが心配していた通り、食費の内容は以前よりも落ちたと父は申しております。

コロナ感染対策が解除になってよかった

4年もお付き合いしてくださっていたスタッフが、ごっそりと入れ替わり環境に馴染めるのか心配しました。

幸いコロナの感染対策も解除になり、レクレーションも解禁になったことで入居者同士のコミュニケーションが始まったことは良かったです。

家族の面会も制限がなくなり、外出もできるようになりました。

運営法人が変わっても、引っ越しするわけにはいきません。

父が、100%満足でないと理解しています。

それでも、平穏に施設内の人と関わりながら生活をしてもらうしかありません。

娘は時々、愚痴を聞きに行くのが親孝行です。

書類も大変

実質的に大変だったことといえば、書類を整えることです。

一から入居と同じでしたので、口座振替の用紙を何枚書いたことか・・・

契約書に誓約書、なんだかかんだか・・・

施設だけでなく訪問診療・訪問歯科・薬局・・・・

いやいや。面倒でした。

2023年夏の思い出でした。

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