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館内シューズの落とし穴。変化のきっかけは「素直」
先日、何歳になっても素直に他人のアドバイスに耳を傾けることが大切だなと思ったことがありました。
高齢者住宅でのフットケアのことです。
お悩みは爪からタコ・ウオノメに変わっていました。
初回は爪が割れてしまい、ご自身で深爪にしてしまったら痛みが出てしまった「巻き爪」のケアから始まりました。
巻き爪になった理由を説明
割れた爪が引っかからないようにと、短く切って対応したけれど、実は深爪が巻き爪の原因になることをお伝えしました。
割れてしまった原因は
爪が乾燥していること、歩行時に爪先が靴に当たっていること
爪の保湿と、正しい靴の着用をお伝えしました。
1ヶ月ばっちり実践してくださり、割れた爪も痛みも改善してきました。
実は他にもトラブルあり
巻き爪も、割れた爪も早期にケアしたおかげで大ごとになならずに済みましたが、足のお悩みはまだありました・・・
実はウオノメ・・・歩くと痛い・・・
爪のケアの中に、靴の履き方のアドバイスもあったので経過を観ることにしました。
参考記事
しかし、翌月のケアでも除去したウオノメはすくすく成長して、痛みも伴っていました。
一体、なぜだろう???
原因を考える
徹底的にヒアリングしました。
健康のために5000歩を目標に、散歩に出かけている。その時の靴は歩きやすく、靴紐も都度しっかりと締めている。
もしかして?と、考えられたのは館内用の靴。
ストラップがついている、ヒールが2センチ程度のパンプスタイプの靴でした。
館内といっても、高層のホテル並に広いマンションです。お食事の度に食堂に移動すること日に3回。大浴場もあるので、入浴も移動だと館内の歩行数も案外、多いのではないかしら?と思い当たりました。
長年、履きやすいと気に入っていてお仕事をされている頃からの愛用の靴だそうです。
とても気に入っていることを何度もおっしゃっていたので、買い替えを説得するのは難しそうだなと思いました。
そこで提案したのは、ストラップの活用です。
せっかく付いているストラップ、きちんと締めていない様子。
試しにカカトで合わせて、ストラップを少々きついくらいに締めてもらうことで様子を観ることにしました。
消えたウオノメの痛み
それから1ヶ月後の4月のケアでは、なんと!ウオノメの成長がほとんどなく、痛みも出ずに過ごせたと喜んでいらっしゃいました。
考えついた原因がビンゴでした!
このお客様、ケア中の会話の中でお仕事を伺うと、研究したことで本を執筆されたと伺いました。どんな研究なんだろう?と、検索をしたら、
えっーー!!こんなにスゴイ方だったの!?
研究では海外でも活躍していた、素晴らしい経歴の看護師さんでした。ご自分では一切、ご自身の経歴には触れずに、私が質問したことに簡単に答えてくださっただけでした。
そして、私のアドバイスで歩くことがラクになったことに感謝をされ、「やっぱり専門家はすごい」なんて、言葉までいただいてい嬉しくなってました。
ですが、改善の1番の理由は、ほんの少しの手間とはいえ私のアドバイスを真摯に受け止めて実践したことにあります。
いくつになっても、「素直さ」って変化のきっかけになるんだなあと、教えてもらいました。
ウオノメの痛みは無くなりましたが、信頼をしていただき来月の予約も入れてくださいました。
ご縁に感謝します。
追記
この話、他の方にも多く当てはまります。
例えば、通勤の靴は歩きやすいものを選んでいるけれど、仕事用の靴はお粗末って方いませんか?以前、受講生の介護職の方も、足の悩みは実は、仕事中の靴にあったことに気づいてから、トラブルが減ったそうです。
OLでオフィス内では、サンダル履き方いませんか?もしかして、その脚の痛み、浮腫の原因になっているかもしれません。
「長距離」を歩く時の靴だけに、気を使うのではなく、「長時間」の靴にも注目をしてみてください。
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