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『水墨の詩』の著者・傅益瑶氏が講演(神戸・4月21日)

文・アジアと芸術digital編集部


「アジアと芸術」のシリーズ1作目として刊行した『水墨のうた』の著者・益瑶えきようさんの講演会が4月21日、神戸市内において第三文明社の主催で開催されました。

 講演タイトルは「水墨画と法華ほっけ文化を語る」ーー。『水墨の詩』の編集に携わった南部なんぶ健人けんとさんが進行役を、文筆家のひがし晋平しんぺいさんが解説を務め、40年以上に及ぶ傅さんの日本での画業を法華文化の視点で辿りました。講演の抄録は、6月1日発売の月刊『第三文明』7月号に掲載予定です。

 会場で『水墨の詩』の販売を行ったところ、多くの来場者にお買い求めいただきました。

 実は、傅さんのお人柄がよく表れたこんな裏話がありました。会場で本を販売する旨を事前に傅さんにお伝えし、担当編集者から本の見返しに挟むしおりへのサインをお願いしました。すると傅さんは「せっかく足を運んでくださるのだから」と、葉書大の水墨画を110枚も用意してくださったのです。しかも、すべて肉筆で……。

傅さんが用意してくださった葉書大の水墨画の一部

 講演の終了後には、会場入口のロビーで来場者からの写真撮影に応じ、一人一人に丁寧にお礼の言葉を述べておられました。

 読者や来場者の一人一人を心から大切にされる傅さんの姿勢には、出版に携わる者としてただただ頭が下がる思いです。

講演終了後、来場者と語らう傅さん

 主催者挨拶では、第三文明社の松本まつもと義治よしはる代表取締役社長(おおとり書院の代表取締役社長も兼務)から、今後、傅さんの本をさらに2冊刊行する予定がある旨が発表されました。

 2冊目のタイトルは『傅益瑶作品集 一茶と芭蕉』(本年秋に刊行予定)。小林一茶と松尾芭蕉の俳句に詠まれた情景を描いた作品と、それぞれの作品への著者のコメントで構成されるようです。

 3冊目は、傅さんのライフワークである「日本の祭り」シリーズの作品集になるとのことです。乞うご期待!

傅益瑶筆〈小林一茶「桜さくらと唄われし老木哉」〉69.5cm×70cm 2023年 作家蔵



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