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Withコロナ時代のアジアビジネス入門⑭「トランプ氏の対中批判は本物か」@【予告】対論・米中関係とビジネスONLINE講座

 ボルトン氏の暴露本 米中間の内実とは
 英エコノミスト誌(6月27日号)に「トランプ氏の対中批判は本物か」のタイトルの記事が掲載されました。トランプ米大統領は6月20日と23日に開催した選挙集会で中国共産党を激しく批判しましたが、ホワイトハウスの内幕を暴露したボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の回顧録によると、トランプ氏は自身の支持者に米中協定での勝利をアピールすることだけを念頭に置き、習近平国家主席が独裁色を強めても抑える気はなくむしろ称賛していたと“弱腰ぶり”を批判しています。
“バイデン次期大統領”への中国の本音
 米中両国は貿易摩擦ばかりではなく、コロナ・パンデミックをめぐっても激しく対立しているように見えます。しかし、ボルトン回顧録に暴かれているようにその内実はどうなのか。今秋に迫った米大統領選挙は民主党のバイデン元副大統領が共和党のトランプ氏を世論調査でリードしている展開ですが、中国はバイデン次期大統領を望んでいるのか。本音は政治理念よりもディール(取引)を優先するトランプ氏の方が組みやすいと考えているのではないか。
 コロナ以前から国際社会の大きな潮流は中国の台頭とトランプ氏の登場によって形作られています。『サピエンス全史』で有名になったイスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏はコロナで直面する2つの問題点として、「全体主義的な監視」と「国家主義的な孤立」をあげていますが、前者は中国、後者は米国を想定しています。
現場主義と的確な分析で深層に迫る
 (YouTube→)毎日アジアビジネス入門ONLINE講座は7月10日からシリーズ第4弾として「陳言と及川正也の対論『米中関係とビジネス』講座」をスタートします。
 講師の二人は私が敬意を払う先輩と後輩です。北京在住の経済ジャーナリストの陳言氏はネット時代の今でも現場取材が大切であることを身をもって教えてくれるとともに、ITやイノベーションの分野に精通したメディア界の先輩です。毎日新聞論説委員の及川正也氏は政治部や北米総局(ワシントン)で私の後輩ですが、冷静沈着で的確な分析には定評があり、最も信頼のおける記者の一人です。
米中関係が世界や日本のビジネスに与える影響
 コロナ・パンデミックの起きた年に米大統領選が行われることに運命的なものを感じますし、それによって今後の米中関係はどうなるのか。米中関係が世界や日本のビジネスの行方にどのような影響を与えるのか。私自身、二人の講師の対論を聞くのを楽しみにしています。
 ご関心のある方はpeatixよりお申し込みください。

■毎日アジアビジネス入門ONLINE講座シリーズ4                                      「陳言と及川正也の対論『米中関係とビジネス』講座」                               ▽第1回 7月10日(金)19:00~20:30(日本時間) 
「米大統領選挙と米中関係」

https://peatix.com/event/1534702/view
▽第2回 7月17日(金)19:00~20:30(日本時間)
「グローバルサプライチェーンと米中関係」

https://peatix.com/event/1534737/view
▽第3回 7月31日(金)19:00~20:30(日本時間)
「日本と米中関係」

https://peatix.com/event/1534764/view

■講師:陳言(ちんげん) 北京在住 経済ジャーナリスト、日本企業(中国)研究院執行院長、NewsPicks コメンテーター
1960年、北京生まれ。82年、南京大学卒。82-89年『経済日報』に勤務。89-99年、東京大学(ジャーナリズム)、慶応大学(経済学)に留学。99-2003年萩国際大学教授。03-10年経済日報月刊『経済』主筆。10年から日本企業(中国)研究院執行院長。現在は「人民中国」副総編集長も務める。

講師:及川正也(おいかわ・まさや) 毎日新聞社論説委員、元北米総局長(ワシントン)
 1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学政経学部卒。88年毎日新聞社に入社。水戸支局を経て、92年政治部。激動の日本政界を追い続けた。2005年からワシントン特派員として米政界や外交を取材。13年北米総局長(ワシントン)。16年から論説委員。毎日アジアビジネスレポートに「米国のアジア人脈」を長期連載。 

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