違和感の解消

随分と長い間、心理的にはネガティブな感情を抱え、胸の中の物理的な違和感をずっとかかえていました。
そのずっとあった違和感がようやく解消できました。

氷河期世代ですから、社会が新社会人を受け入れるということはなかった。
むしろこれ以降、レールから落ちた者は非正規に押し込めて使い潰す動きが進んでいきました。

私自身は、結果的に仕事で一応食えてはいますが、一歩間違えればどうなっていたかはわからない。
非正規から未経験異業種の正社員に移れたのは、世界金融危機~リーマンショック直前のほんのわずかな好景気の期間に運よく巡りあわせたからに過ぎません。

社会も組織も人を使い潰してなんぼでしたし、裁量労働制で残業代を支払っているという名目のもと、数百時間働かせるとか普通でした。働き方改革で政治的に問題視されるまでは。
だから、自分も組織を利用して成り上がることしか考えていませんでした。

ただし、仕事現場での成果と実績はあげつつもあくまで個人成果でしかなく、チーム成果(要はマネジメント)、提案・営業支援については全然でした。
いつの間にか自分自身の仕事の価値を、自分の手で作り上げた業務システムと一体化させてしまっていたのですね。会社の評価軸からずれているので頑張れば頑張るほど労力に見合う評価はされない、どころか落とされる。

結局、許せなかったんですね。自分自身が全力で手掛けたものを認めない周囲も、認めさせることのできない自分自身も。
当時いくら社内で凄い・頑張ってると言われてもね・・・頑張った対価が得られないのでは意味がなかった。
それに、雇われている以上他人の評価・他人の言い値で給料は決まるし、自分自身の値付けに対する自己決定権はない、という根本的な問題があります。
さらに自分の努力では絶対的に解消できない問題があります。(会社、配属、上司、仕事内容などどれも運しだい)
こうしたことが続いて、体調を崩し、異動~社内失業から休職に至り、復職後も目立った成果を出すことが出来ず各現場をたらい回しになっていました。

ある種の復讐だったと思います。積もり積もったものが心身の不調になっていったのでしょう。恨みや恐れで心が満たされている状態で良いパフォーマンスが出せるとは思えません。
理屈では、頭では、過去のことは現在のこととは関係ないとわかっているんですよ。
でも自分の心情を無視している以上、体がなかなか動かないしついてこない。本音でやりたくないと思っていることを全力で取り組めますか?無理でしょう。

長らくどうにもできないまま過ごしていましたが、結局心理的な問題は解消しようと努力するよりも、心理状態に目を向けて声を聴くしかないんですね。
そんなことを繰り返し続けていくうちに、やっと解消することができました。

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