[やる気・モチベ#1]やる気・モチベを出すテク集20(誰にも真似できる編)

やる気・モチベを出すコツをよく聞かれるので、誰にも真似できることと、真似はできない(推奨しない)けど俺はこうしているよ、ということの二つにわけて書きます。後者は、別の記事で書きます。(ただ真似はできないと思うし、しない方がいい。性格が勝負事向けになりすぎて人生が壊れるから。ここに書いてあることは性格までは変わらないから、人生全体には負の影響はないと思う)

この記事では、誰にも(偏差値がなくても・特別な能力や器具がなくても)真似できる・実行できる方を書きます。

・前提の共有


基本、やる気は「マインド」とか「人格」とか「恩師の背中」とかそういうふわっとしたもので出すもんじゃないです。そういう不確定なことに頼るんじゃなくて、室内環境とか、具体的な行動とかで出せないかをまずは試してみる。科学の知識も、使えるなら使う。そのようにして出すものです。

「努力の天才」とか言われる俺のやる気も、大部分はこうやって地道に出しています。(だからそう言われるのはキライです)残り5%くらいは、確かに「考え方」のような部分です。でもそんなことまで人生を賭けて改造しなくても、ここに書いてあることをイロイロ試してみれば、どれかでやる気・モチベは出ると俺は思う。これは、俺が10年間の受験生活で地道に集めた、知識と技術と経験則の集大成と言ってよいです。(それにしては少ないな…当たり前になっていて忘れてるやつはあるかも、あったら書き足します)


・「やる気を出す方法」の二大分類


まず、やる気を出す方法は、二つに大別される。

1,やる気を出すような行動をする。
2,やる気が出なくなるような状況を回避する。

カンタンにいうと、1は、0をプラスにするようなもの、2は、マイナスを防ぐイメージってこと。それぞれにわけて、列挙して説明する。


・1:やる気を出す方について


やる気を出す方法は、さらに分類すると、化学物質に頼るものと頼らないものに大別される。頼らない方から紹介(できればこちらを優先した方がいい、化学物質は依存したりもするし、何よりそれが手に入らない状況で弱くなるから)

以下、方法をあげていきますが、上は、元気な時用です。下に行けば行くほど、しんどい時用です。

1-①筆を動かすが頭をそこまで動かさない、カンタンな勉強をする
元気があるときは、勉強のやる気は勉強で出そう。親の声より聞いた話だと思うけど、なんでもいいからまずやってみることで、やる気は出ることが多い。ちょっとでいいから、5分でもいいから、カンタンな勉強をすればやる気も出てくる。

俺は、これができる時は、1970年台の旧帝大の数学を1問解くとかやってます(今よりだいぶカンタン、10分以内で終わることがほとんど)
科目としては、数学とか有機化学がオススメ、逆に一問に時間がかかる国語や英語リーディングや物理は避けるべき。(気が重くなってむしろ机から遠ざかってしまう)

1-②筆を動かさないがカンタンな勉強をする
ペンは持てないけど本を開く元気があるときは、英作文の例文の暗唱など筆を動かさない勉強をする。暗唱は口を動かすので、やる気を科学的に出す観点でも合理的。(声を出すと脳が活性化されたり気持ちが上向くことは証明されている…はず)

俺は京大英作文の暗唱をしています。

さて、ここまでは、机に向かう元気があるとき用でした。以下は机に向かえる元気がない時用。

1-③本は開かないがスマホでできる勉強をする
本を開いたり机に向かったりする元気がない時は、スマホでもできる勉強をしよう。代表的なものは、英語。英語で書かれたニュースサイトや洋書はスマホで読めるし、東大志望とかなら、リスニングもyoutubeで無料でできる。(スクリプトは字幕オンで見れる)

ここまでは、勉強の元気があるとき用でした。でも、勉強・トレーニング自体がしたくない時もあると思います。以下はそういう時用。

1-④作戦を練る・受験の知識を深める
勉強自体ができない時も、受験の知識を深める調べものをしたり作戦を練ったりすることは、空想だけでも結構できます。

さて、ここで理3受験生に質問です、2015年の最低点はいくらでしょう?パッと言えますか。

こういう知識っていうのは、普段から本当にどこかの大学に入りたいと思って最低点を何回も見ていれば、自然と頭に入っているはずです(記憶力というより興味の問題だから。能力ではなく意思の問題だと俺は思う。)

また、解き順を考える=作戦を練ることだって試験の得点につながるのだから、立派なトレーニングの一つです。そういうことを普段から考えていれば、現代文から解くとか、要約から解くとか、そういう無茶はしないはず。

ここでいい案が浮かべば、じゃあ実行できるだけの勉強を実践しようと、やる気も出てきます(ここが本命)


1-⑤人に会う
人と会ってみる。これも、口を動かしたり勉強では使わない頭の部分を使うからいい気分転換になるだけではなくて、受験生ではない人であれば、「この発想、受験に使えそうだな」と何か発見があるかもしれません。

勝つためのヒントはどこにあるかわからない。

(ただし、やる気をそいでくるような人、挑戦自体を否定するような人には会わない方がいいからそこは注意する。多浪すればするほど、そういう人の方が周りには増えてしまう。)

1-⑥体を軽く動かす
体を動かすと、体温が上がって、体温が上がると血流もよくなってやってみよう!という前向きな気になれる(はず)
別に走りに行かなくてもよくて、家の片隅で軽いスクワットをするなどでも、少しだけ勉強をするやる気だけは十分に出ます。(最初の勉強さえできれば、後は流れに乗れることが多い)

ちなみに、「軽く」の部分が大切だと俺は思う。体を鍛える方にガチになりすぎて(特に宅浪の男)、勉強する元気が残らない、みたいな浪人を何人か見てきた。サイアクなのは、こういうことを続けて「筋肉が無い奴は受験できても俺様より下」とか見下すようになるパターン。そうなったらもう受験では努力できない、地獄への下り坂を真っ逆さまだから、気を付けて。

ストイックであることが受験に有利なのではなく、受験にストイックなことが受験に有利。


1-⑦(歌を歌いながら)お風呂に入る
これは運動する元気がなくても体温を上げれる方法。その時出来たら、「歌詞が前向きでアップテンポの」歌を歌うと、前向きな言葉を聞きながら自分で発することもできるので、さらに気持ちが明るく、前向きになれる。

以下は、お風呂に入れなかったり運動をしたりする元気もない時用。

1-⑧元気が出る言葉・歌を声に出す(見るだけはダメ!)
音読は頭に残るって話は聞いたことがあると思う。これは、それをやる気に応用したものです。
俺は以下のように、普段から元気が出る言葉を手帳にメモしていて、つらい時はそれを自分で音読しています。(頭に入っているから、ふと辛い時とかにも頭の中にこういう言葉がポンと浮かんで元気をもらえる)



1-⑨元気が出るアニメ・映画などを観る
本当に何もできないときは、受動的なやる気の出し方を試しましょう。
ただ一応注意点があって、できたら、やる気が出る系、できたら個人競技の勝負事・努力と才能がテーマになっている作品が良いです。(日常系だってすばらしいけど、癒されても受験への応用は難しいと思う)「人に会う」でもふれたように、受験に応用できる考え方・名言を普段から探す姿勢が大切だと俺は思う。
俺が観たものでは、アニメでは、弱虫ペダル、アオアシ、蒼の彼方のフォーリズム、が特によかったです。(全てスポコン)

1-⑩顔を水で洗う・目薬を差す
顔に水がかかると、眠気は取れやすいらしいです。
また、眠気だと思っているものの正体は、目の乾燥であることが多いらしく、それを防ぐ意味で俺は朝起きたらすぐ目薬を差すようにしています。

以下は、やる気を出す方法のうち、化学物質を使うものです。

上から順に健康的なものです。

1-⑪辛いものを食べる
朝ごはんで、キムチとか、ちょっと辛いようなものを食べると体温が上がってがんばろう!という気持ちになれる気がします(体温を上げる、という方法に共通)

1-⑫テンションの上がるものを食べる
テンションの上がる食べ物を食べるのも、前向きな気持ちになるうえでは有用。

1-⑬カフェインを摂る
有名だと思いますが、カフェインは頭を元気にするような作用があるので、カフェインのあるコーヒーとか紅茶を飲むのも、悪くはありません。
ただほぼ問題ない上二つと比べてこっちは、副作用に注意です。夜飲むと寝れないし、長い間たくさん取っているとむしろ後ろ向きな気持ちになることもある(たしか)

1-⑭本当に本当に辛ければ、精神科のお薬をもらう
あまり安易に勧めるものではないけど、通院してお薬をもらうというのもアリだとは思う。

ただし、そういう薬は頭をある程度鈍らせることが多い。つまり、受験の実力が下がってしまうということは知識として覚えておいて欲しい。(でも、ものよってはダメージは薄いらしい。だから相談した上でもらうのならアリかもしれない)
俺は人生詰んでて毎日つらいけどそれでも受験で上目指したいから、使ってない。

強くなりたいか、それとも、強くならなくてもいいから幸せになりたいかという選択の問題。ここから先は人生の選択の問題だから、これ以上は何も言いません


以上14個が、やる気を出す系でした。

次は、やる気が出ないという状況をそもそも回避する系のまとめです。

・2:やる気が出なくなる状況の回避


2-①スマホを家に置いて、外(人目があるところ)で勉強する
王道中の王道ですが、スマホを家に置いて家以外の外で勉強する。
どうしても、スマホや漫画の読みやすく、なおかつ監視の目がない家の自室は甘えてしまいやすい。これは別に怠惰だからとかじゃなくって、家とはそもそもそういう場所でもあります。

一個工夫するべき点としては、外は外でも、人目があるような外がよいということです。人目がないと寝るとかしてしまいそうですし、人目がある場所で勉強する(ストレスを感じながら勉強する)のは、試験会場がそういう場所であるという実戦的観点からも、優れた方法と言えます。
(注:ただし、日本は地震大国で、いつ災害があるかわからない点などに注意。 公衆電話を使えるように家や家族の番号は覚えておきたい)


2-②朝起きる場所の、手が届く範囲にスマホを置かない
朝起きる場所=起きた直後は寝ている場所の近くにスマホがあると、ついつい触ってしまうと思う。そして一日の最初を無駄に過ごした罪悪感は、その後の勉強にも害を及ぼしやすい。

なら、それをそもそも回避したらいい。スマホを触ってしまうような俺は怠惰なんだ、ではなく、「そうなってしまうような環境を作らない」。これなら性格ではなく環境を作るという、意思の問題になります。

性格の問題にしてしまう前に、環境を疑ってみる。これは、応用可能な考え方だと思います。

2-③目覚まし時計を、手が届くような枕元に置かない
これは、二度寝を防ぐための環境構築。手が届かず、結構歩いていかなければならないような場所に目覚まし時計を置けば、その過程で歩く=運動するから、頭も少しは起きやすいと思う。

二度寝は、やる気をそいでしまいやすい。だから二度寝を防ぐ環境構築を考えるのが大切ということ。

2-④スマホを本格的に触るときは、時間制限のある場所で触る

スマホとかTwitterをずっと見てしまうのは、性格の問題もあるかもだけど、現代人はある程度は仕方ないと思う。そこはもう許してしまって(過剰な自責はやる気をなくす遠因)、そのかわり、強制的な時間制限のある場所でスマホを見るようにする。

家で〇時まで、というのは、「自分との約束を守る意志力」という、ふわっとしたものに頼ってしまっているから確実性が低い。だから、どうしても終わりがあるような場所で触れば、まだマシになると俺は思う。

例えば、電車の中(いつかは降りなきゃいけない)、エレベーター、エスカレーター、信号待ち…など。

2-⑤(男向け)朝イチで抜かない
抜くのは仕方がない、でも朝イチで抜かない。

抜くと、結構体が疲れたり気持ちがゆったりしすぎてしまうし、なにより、朝はやくからそういうことをしてしまったという罪悪感がその後に影響を及ぼしがちだと思う。(そういう罪悪感がなければやってもいいのかも)

2-⑥前日に、次の日の午前中の勉強を決めてから寝る
起きた時に、何も考えてないけどとりあえずやろう、っていうのは「何も決めていない状態」がまずしんどくなる原因になるし、計画性もなくなりがち。それを防ぐために、前の日から、少しは勉強の計画を立てておく(午前だけでいいし、ガチガチじゃなくていい)
そうすれば、「昨日決めていたことをやるだけ」になって、一日の勉強の始まりがスムーズになる。


最後に大事なことを。
ほんとうに大切なことは、ここに出てきた原理を活かして自分に向いた技術・工夫を自分で発明することです。そうすれば本当の意味で技術が身になるし、そういう発明の力は、受験が終わってもきっと役にたちます。

「努力の才能」とか甘えた言い訳せずがんばれ