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中学受験…するのがいいのかどうか。

我が家では中学受験を考えています。
自分も経験者であることもあって、当然のように考えていました。
中学受験はするもの…と思っていて、自分も楽しかったし、疑問に思う余地もないと。

ところが、夫は中学受験ではなく高校受験の経験者で、大学も国立の難関を卒業しています。ちなみに、首都圏出身ではありません。

あるあるだと思うのですが、首都圏出身の中学受験がデフォルトと思っているママまたはパパと、首都圏外出身の高校受験がデフォルトだと思っているパパまたはママ。我が家はそんなパターンです。

そして夫とたびたび話していて思ったのですが、いろいろ調べるにつれて、そして周りの方々にインタビューをするにつれて気がついたのですが、実は高校受験したとしても、大差ないんじゃないのかもな…夫のいうように…ということ。

上記の本はなかなか秀逸な内容となっています。

中学受験をしても、高校受験をしても、多くの人が考えるほどむちゃくちゃ大きな差はないけれど、
余分に課金せずにする中学受験で拠出することになる1000万程度の金額はおおむね妥当とも言える結果となっているように感じます。

総合すると、やっても良いし、やらなくても良いよね・・と、我が家的には思う程度の効果ですし、実際周りをみていても(中学受験をした後医学部vs中学受験をせず医学部の同僚たちをみるかぎり)そんなもんかなと感じること多々です。

とくに、我が家は自身が帰国子女ということもあり、英語教育も重視しているので、時間が有限な中でどちらにより時間を割くかという点が、とくに中学受験するか高校受験するかで大きく変わってきます。

それは以前からのわたしの悩みだったのですが、そこにも鋭く言及されている本です。

中学受験をして偏差値をやや上げる効果、と英語を頑張る効果だと、後者の方がおそらく将来的な収入には直結するであろう点も悩ましい点かと思います。

以下、英語と年収についての記事をいくつか引用いたします。

最近は帰国子女や幼少期の海外移住、インターナショナルスクール卒組も増えていますので、今後は英語だけ・・・はどうなのかわかりませんが、
とは言え、今後はむしろ仕事の場において英語をある程度使いこなせることは必須になるのはないかと感じます。

さてさて、この本では実は、医学部についてはかなり高く評価されているのですが、
最近のドクターたち(特に首都圏在住の方の場合)これに全く同意しない人も多いのではないでしょうか。

note記事で、以下のような記事を見つけました。
わたし自身もまったく同意です。

一つの職業が良い時代というのは往々にして限られているのです。
戦後直後、医療が心もとなくて、医療の発展に国が精力を傾けていた時代もありました。
でも今は、超高齢化時代で、医療費を抑えるために国が真剣に向き合う時代になりました。
国は真剣に医療費を抑制しようとしています。

でもそれが時代の流れであり、それでよいのではないかと思う側面もあります。

医療がマニュアル化され、必ずしも天才のような人間でなくても、あまり問題なくオペレーションできるようになってきて、
今後はAiで加速度的にさらに平凡な人間が良質な医療を提供できるよういなるでしょう。

そういった時代になることこそが、患者さんにとっては結局良いことなのではないかという気もします。
一部の天才しか遂行できない医療では、あまねく広く人々に行き渡らせることは難しいからです。
そういった不公平をなくすために、医療はシステム化され、マニュアル化され、その上Ai補助も導入されていく中で、
今のような高偏差値の人が集まる学部では医学部はなくなっていくでしょうし、そういう必要がなくなっていくのかなと思います。

未来を選ぶ若者たちにとっては、少ない人数でマニュアル化されつつも質の高まった医療を享受しつつ、優秀な若者たちが税金を使って内向きな医療ではなく、
日本にお金を呼び込むことのできる、外国へ売れるサービスや製品を作ることに従事していけるようになればより良いのではないかと思います。

一方、逆説的ですが、日本の医療は世界トップクラスであり、そのアクセスの良さや平等性もほかに類をみません。

医療業界においては、今後はそういったサービスやシステムを他国に売り込んでいけるようになれば、
お金のかかる医療現場に少しでも外貨を流入させて、少子高齢化で疲弊する自国の医療の質を保ちつつ、
まだ医療へのアクセスの悪い国々での医療の質の向上に供与できるのではないかという気がしています。

中学受験から少し話がそれてしまいましたが、中学受験を目指す目的が東大や医学部へ向かっているご家庭も多いと感じる中で、
中学受験そのものの意義、英語との天秤、そしてご紹介した本における今までの医学部のコスパは変わっていくだろうという点についてお話させていただきました。

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