見出し画像

2023中学受験をやりきった皆さまへ。これからのエールも込めて。

今年度の中学受験が終わりましたね。
きっと今小学6年生の皆様は力を出し尽くしたことと思います。

思ったように力を出せなかった人もいるのかもしれませんが、
たとえそうだとしても、中学受験の勉強は勉強そのものが勉強の貯金になる側面もあると思いますので、
大昔に中学受験を経験した者として、そしてその後の人生をそれなりに長く生きてきたものとして、気落ちしすぎず邁進してほしいなぁと思います。

個人的には、中学受験をして比較的すんなり最難関校に合格しましたが、すぐに渡米して実際にはその中学に通っておりません。
ですが、大学では目標であった国立医学部に入学できましたので、必ずしも中学受験が大学進学に影響するとは思えません。

もしかすると、御三家に行っていたら都内の最難関の医学部に合格したでしょうか??
そうかもしれませんが、人生においてはそんなことは些細なことだなとつくづく思いますし、
あるいは御三家に行っていたら優秀な人に囲まれて逆にやる気をなくしていたかもしれないし、そんなことはわからないと思うのです。

でも、渡米したからこそ余計に思うのかもしれませんが、小学校高学年というまだ子どもの時期にあれだけ深く国語・理科・社会など学べたことは、
その後現地校でほとんどそれらに触れずに過ごした期間が長かったわたしにとってさえ、財産になったと感じています。
いわゆる常識をおおむね小学校の3年で詰め込めてしまうのだから、けして悪いことではないでしょう。
また、算数をひねくりまわして考える問題と向き合ってじっくり創意工夫して考える能力がついたこと、自分自身で勉強の計画を立てるなど勉強をマネジメントする基礎がついたことが、なによりも良かったと感じます。

そんなわけで、結果が良かった皆さまも悪かった皆さまも、そして伴走された親御さんたちも、まずは自分を褒めてあげてください!!

小学6年の勇士たち、あなたたちはとても頑張った!!

そしてママたち、パパたちもとてもとても努力して仕事や家事、ほかの子どもたちの育児と両立しながらとてもがんばったに違いないと思います。

たとえそんな顔を見せなかったとしても、中学受験をしないよりもした方が、
ママやパパとしてやらなければならないことは多かったに違いないのです。

数年後の自分がそんなに頑張れるか定かではありませんが…
そんなママたち、パパたちもほんとにお疲れさまでした!!と、
このところnoteで新しく作成された中学受験を終了した方々の記事を拝読しながら思っております。

以下、おまけです。

その後、国立医学部を卒業したのちに都内の医局へ入局したわたしは多くのことに気づくことになりました。

その1:中学受験でそんなに難しくない学校へ入ったのちに大学はわたしよりもずっと難しい国立医学部へ進学し、最終的に同じ医局で合流する人も多数いる。(こういう方は中学受験で思ったところへ行けなかった方もいたのかもしれないですがか、そのせいなのか逆にとてもとても努力家の方が多い印象です。大学進学後・社会人になってからは努力の力もとても大切なことだと痛感する・・・というかその方が全然大事!!!と脱帽するような優秀な人材が多いように感じます。)

その2:わたしと同様に御三家に中学で合格しその後進学するも、その後イマイチ勉強に対するやる気を失い、そこそこの私立医学部に入学した人(こういった方からは過剰な謙遜を感じることが多いです。きっと中高時代に周りが優秀すぎたのでしょう。医者としてやってくには十分以上の実力があり、人格的にマイルドな方が多い印象です。)

その3:希望の最難関中高一貫校に進学し、トップを走り続ける逸材。(ともかくすごい!!天才!!が多い。プライド高い人もいれば、信じられないほど周りの普通の人にもやさしい人もいれば、それぞれです。)

その4:中学受験なんて無縁で地方の公立高校または地方の国立中高一貫校からトップクラスの国立医学部に進学し、同じ医局で合流。(本当に頭が良い人というのはこういう人なんだな~・・・と脱帽することが多いのはこういう人が実は多いです・・。特に地方の公立高校卒の方は、いろいろな同級生に中学時代にもまれているからなのか、自分をしっかり持っていて、周りに流されない・動じない方が多いように感じます。素敵です。)

以上、おまけでした。

たかが中学受験、されど中学受験・・・なわけなのですが、
人生長くて、結局のところなにが良かったのかよくわからないな~と感じることも多い今日この頃。

そして同じように子育て世代の医局の友人ママ女医たちも、それなりにみんなエリートコースを歩んできたにもかかわらず、あるいはだからこそ、子どもの教育には迷っている方も多いのを感じます。

人生みんなそれぞれ、案外みんな、そのうち行きつくところに行きつく、たどりつくところにたどりつくのかな~とも思う日々です。

真面目な話、先日紹介した本にもあるように、中学受験が1000万の価値あるかは本当に微妙なところだとは思います。
でも、だからこそ、そこに価値を見出したなら、最後まで価値あるものとして自分の人生の宝にしたら良いと思います。
中学受験することや私立の中高一貫校に通うことそのものから生じる投資としてのメリットは多くないのかもしれません。
でも、中学受験の過程で得た自身の経験や思いはけして消えることではないし、投資として測れるようなものでもないように思います。

タイトルどおりになりますが、

中学受験をやりきった皆さまへ。これからのエールを込めて。


Ashlee


よろしければ以下の記事もどうぞ!


次回、教育のコスパについて深堀りしたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?