【短編】ハートシェイピール

※この小説は、AIが書いた小説を葦沢が編集したものです。

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 ここには、彼女の名前でプレゼントされたチョコレートや、私がため込んでいたものを含む、チョコレートのレシピが置かれていた。私がそれらを作る時の為の「ハートのチョコレートづくり」という作業も見せてくれました。
 その中でも「ハートシェイピール」なるものを用いて彼女は私との交流を楽しもうとしているのでした。
 もう、本当に……。
 こんなにも私は色んなことに気が付かなかったのかと、改めて彼女の人柄というものを思い知らされたのです。
 そして、その後彼女と交流していきながら、私は彼女に想いを馳せていきました。
 彼女との心温まる交流と刺激。私を包んだ、彼女の心と身体。
 私の心はそこへ溶けて、彼らと共に消えて行った……そんな想いに包まれていました。
 私はそれからしばらく、そんな彼女と距離を取り続けようと心に決め、彼女と距離を保とうとしました。
 そう、私はあまりにも多くの想いを彼らにぶつけてしまったのだ。
 そして、私は心に決めたのです。彼らの前に笑顔も美しさも見せない、ただのクズどもと一緒になろうと。
 けれども彼らは私を否定した。彼女を否定した。
 そして、彼らがやった事を私は許せなかった。私はそんな彼らを突き放し、彼らの前から姿を消した。
 彼女との距離を保ちながら彼らと距離を保ち、彼らの前を歩きながら彼らを排除した。
 私はそのたびに自分の想いに気づくようになり、彼らの前から姿を消し、彼らから彼女へと視線を移し、彼らに排除されてしまうのが怖くなった。
 その頃、私が彼らの前から姿を消すことは彼らの中では常識で、彼らによる排除は許されていなかった。
 彼らの中では常識と思われていたからだろうか。私はそんな常識から守る為に彼らの前から姿を消し、彼らと距離を置いていた。
なぜだかはわからなかったけど、私はそういう考え方を持っていた。
 彼らがそういう考え方をしているなんて気づきもしなかったから、最初私は何も考えずに生活した。道に迷ったり、夜逃げで引っ越したり。あの頃から、彼らと距離を置くようになっていく。
 そんな時だ、彼ら五人が私たちを見つけた。
 彼らは私たちを見ると、なんでもないみたいに軽く手を振り、それから私たちを引き連れてその場から姿を消した。
 彼らの言葉で、彼らがそういう考えをしていることはわかった。
 でも。
 そういう考え方をしている彼らの前に放り込まれ、私は彼らと距離を置くようになっていった。
 だから、私はその考えをやめた。だから私は彼らを拒絶するようになった、なんてことはない。
 そんなところに私を連れていったりしようものなら、それこそ私はどう考えても嫌われるだけだ。
 その日の夜には、彼らのことが頭から抜けきっていた。
 自分が誰にでも興味を持ち、その相手が嫌いだと言われても、どうやって生活すればいいかわからず、部屋も知らない誰に住まわれたかなんて、わからない。
 そして今日みたいに、彼らと付き合う気にもならなくなっていた。

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