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#1「芦屋港」が町の拠点として、人が集い・つながる場所となってほしい!

芦屋港レジャー港化に取り組む「芦屋港活性化推進室」のみなと準備室に所属する、磯村康志(いそむらやすし)さんと波多腰太(はたこしふとし)さん。お二人がなぜ芦屋町で今の仕事を始めたのか、どんな軸をもってこれまでの人生を歩んできたのかを聞いてきました!

※磯村さんは日本航空からの出向、波多腰さんは個人事業主として芦屋港のレジャー港化に取り組んでいます。


Q 芦屋町の第一印象と、その後は?

磯村さん:まず、やはり海がきれいという印象ですね。砂浜も磯もあり、ひとつの町でいろいろな海を楽しめることも魅力です。砂浜でお酒片手に、海を眺める時間は格別ですね。海の幸はもちろんですが、ちゃんぽんなどもお気に入りの店があり、食の楽しみが絶えません!

波多腰さん:北九州方面から車を走らせていると、夏井ヶ浜のきれいな海に圧倒されました。いつでもこの景色が楽しめるというのは贅沢ですね。実際に住んでみて、事業者さんやそこで紹介していただいた方々とお話しするうちに、町内の人のみならず町外から移住してきた方の多くも、本気で町のことを考えているということが見えてきました。

Q 芦屋町に来るまでは、どんな仕事や暮らしをしていましたか?

磯村さん:幼少期から親の転勤で海外と日本を行き来していました。また、日本航空入社後にインド・ニューデリーなど複数の土地に住んだ経験から、人の多様性を受け入れられる姿勢が身についたと思います。

航空会社というと飛行機や空港の業務を想像すると思いますが、赴任先で、地域の役に立ちたいという思いで活動していました。私が関わったのは、高知県大豊町の「銀不老豆」に関する活動です。少子高齢化により、集落独自の黒豆が生産できなくなりつつあったので、JALの支店と空港のスタッフを集めて畑を復活させ、地元の人と協力して植え付けから収穫までを行いました。それを「銀不老大福」等として空港で販売しました。

波多腰さん:地元(長野県)安曇野市の国営公園や、北九州市の響灘グリーンパークを管理していました。和菓子の店舗開発や道の駅管理、公園でのイベント企画も行っていました。和菓子の仕事では、他店で製造した菓子を売っていたために原価率が高いという課題に対して、当時珍しかった自社商品の販売によって、利益率を上げました。また、箱ギフトが主流だった頃に、ちょっとした手土産用の小袋ギフトの販売を始めました。その結果、同業他社が視察に来るほどその取り組みが評価され、認知度の向上が新店舗の展開にも繋がりました。
様々な仕事をしていますが、全て「食・企画・広報」という軸で地域に携わっています。

Q お二人の思い描く「芦屋港」とは?

磯村さん:町内外の人が、楽しくゆったりと過ごすことのできる場所になるといいですね。夜には、ゆっくりワインやビールをたしなめる空間なども、魅力的かもしれません。また飲食機能やレンタサイクル等、施設の充実を図る中で、住民の方の雇用機会を生み出せればいいなと考えています。

波多腰さん:まず町として、芦屋エリアが経済循環の盛んなエリア、山鹿エリア(下地図参照)が自然や歴史の残るエリアとして魅力度を高めるのが理想です。その中で芦屋港が拠点となり、水産業などで賑わいを創出できる町にしていけたら良いと考えています。

 Google Mapから引用

芦屋港には、継続的に港や町と関わりたいと思ってくれる人が来てほしいです。そういった人同士がつながって、何かここで生み出したいと思ってくれたら嬉しいです。そのためには、芦屋港のコンセプトをしっかり定めてそれに沿った場づくりをしていくことが大切だと思っています。

Q 今のお仕事は?

磯村さん:芦屋港がレジャー港化した際に、各施設を管理・運営する組織の立ち上げに取り組んでいます。日々の業務の中で、各事業者さんや住民の方々とお話しする機会があり、町に対する考えや事業に対する熱い思いを聞きます。このようなお話が、私のモチベーションになることも多いです。

波多腰さん:機運醸成事業(※)として、芦屋町の事業者さんの商品開発をお手伝いしたり、事業者さん同士を繋げたりしています。町の特産品が増えると食の分野での魅力度が増すので、それを求めて新たにやってくる人が増えるといいですね。
(※)芦屋港での消費喚起や芦屋港来訪者の町内回遊を図る、賑わい創出のための事業です。

Q 仕事をする上で、日々大事にしていることは?

磯村さん:1つ目は人と話すときに、まずは「聞く」ことです。その人の意見を理解し、その背景を読み解く努力をする。話を聞くうちにできるだけ近い存在となることが、スタート地点だと思っています。
2つ目に「自分が心地よいか」を心掛けています。やらなければならないことも、できるだけ楽しみながら進めていく、そんな気持ちを忘れないように気を付けています。

波多腰さん:関係人口・交流人口(※)をつくることを目指しています。継続的に関わってくれる人の輪を広げていきたいですね。そういう方々の視点で、芦屋港でできることを考えてもらったり、企業と町が意見を交換し合ったりすると、新たなアイディアが浮かびそうですね!
(※)交流人口は観光などで訪れる人、関係人口はその地域での活動を行うなど継続的かつ深く関わる人のこと。

お二人の思い描く芦屋港には、人が集う・くつろぐ・楽しむといったイメージがあり、お話を聞いてわくわくしました。お二人のこれまでのお仕事も幅が広く、「地域に関わる仕事」といっても特産品を生かした商品開発や、イベントを通した集客等、多岐にわたることがわかりました!今後、町の賑わいを生み出す拠点となっていく芦屋港に、期待が高まりますね。

                          (文ー上田裕菜)

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