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Chiyabari Excellence SFTGFOP1(チャバリ エクセレンス エスエフティージーエフオーピー1) ―ネパールからやってきた気になるあの子

 具体的な紹介をする前に、この茶葉の名前を実は2回全く違う場面で耳にしたことがあることについて話したい。1回目は7月に紅茶ブランドTWGの店舗で開催されていた、ダージリンの飲み比べ会だ。その際に同席していた人が、この茶葉がおいしくて好きだと話しており、そのときからぜひ試してみようと考えていた。2回目は、先日TWGのティーサロンに行ったときだ。その際にダージリンを試していると、店員に「それなら、これがおすすめですよ」とこの茶葉を勧められた。この店はイベントの会場とは異なっており、私が別の人から既にお気に入りの茶葉として耳にしたことがあるとは知らない。それだけに、偶然2回も耳にするChiyabari Excellence SFTGFOP1という名前に非常に興味を惹かれた。
 またこの紅茶ではないが、noterいろは紅茶紳士さんがネパールの紅茶を以前紹介しており、そのときからいつか試してみたいと思っていた。この記事を公開してから分かったことだが、いろはさんが紹介していた農園と同じらしい。こうして手にできて、嬉しい限りだ。
 以上のような経緯から、絶対にいつかこの茶葉を試そうと思っていた。そして今回、ようやく紹介するに至ったのだ。

 袋を開けると、色の薄さが印象的だった。ダージリンファーストフラッシュを思わせるような、緑色をしている。この時点ではかなり緑っぽい味わいなのだろうと推測していた。しかし、抽出して飲んでみると、ファーストフラッシュよりもかなり落ち着いた味わいだった。色が緑色だっただけに驚いたが、むしろ汎用性の高い茶葉と言えるかもしれない。
 飲み方としては、やはりストレートが良いだろう。いくら若葉のような瑞々しさが前面に出ていないといっても、ミルクやレモンを許容する度量はないと想像するからだ。ぜひ、ダージリンファーストフラッシュとの違いを感じて欲しい。
 しかし、個人的に1番良かったと思う飲み方は、水出しだ。まろやかかつ爽やかで、非常に飲みやすい印象だった。ただ、この方法は衛生面の観点からTWGが水出しを許可しているか不明であるため、あまり大っぴらに推奨できない。味は良かったので、試す際は自己責任でお願いしたい。

 マリアージュの点では、食事系スイーツ系共にシンプルな物が良い気がする。食事系の場合、大体何でも合うと思う。個人的には、残り物のミートソースを少量かけてやいたトーストと組み合わせたところ、合っていた。ただ、この少しに抑えるのがポイントで、あまりマヨネーズやケチャップなどでたっぷりと味付けしたタイプのものはマッチしづらいと想像する。
 スイーツ系は、特に何でも大丈夫だろう。焼き菓子から生菓子まで好きなものとペアリングして欲しい。またダージリンファーストフラッシュに似た少し緑茶を彷彿とさせる部分があるため、和風のテイストを持つ菓子でも合うはずだ。個人的には餡子と抹茶クリームを乗せたトーストと合わせてみたところ、良く合っていた。

 最後にChiyabari Excellence SFTGFOP1は、多くのダージリンファーストフラッシュよりは安価であるものの、50gS$32.35(約3250円)と結構な金額設定になっている。ダージリンが好きな人なら飲んでみると面白いと思うので、ぜひ試してみて欲しい。

Chiyabari Excellence SFTGFOP1の茶葉の量り売りが入った袋。


紅茶紳士のいろはさんの記事はこちらです↓


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