熱いハートと紅茶はチョコをも溶かす!? アフォガードに合うスーパーの紅茶を探し出せ!
2月14日と言えば、バレンタインデーだ。シンガポールでは主に男性が女性に薔薇を送ることが多いらしいが、日本ではチョコレートの日と言っても過言ではない。今回はチョコレートアイスに合う紅茶を、スーパーの中で探してみたい。もちろん、当地でも日本でも入手できるものを選択して、食べ比べる。
アイスクリームにエスプレッソをかけて食べるアフォガード、というデザートがある。今回は紅茶とチョコレートアイスでアレンジしてみる。作り方は、紅茶のティーバッグ2つを50ccの湯で抽出して、アイスにかけるだけだ。当地と日本の流通事情を考慮した結果、明治のエッセルスーパーカップのチョコレートクッキーを選択。
さて今回選択した紅茶は、アイスと組み合わせるという性質から、ミルクティーに良さそうな茶葉でフレーバーティーではない物という条件の下選んだ。具体的には、リプトンイエローラベル、トワイニングのイングリッシュブレックファスト、ディルマのイングリッシュブレックファスト、ディルマのセイロンの4種だ。ちなみに、全てティーバッグである。
いつも通り、どの紅茶か分からないようにしてアフォガードを試す。分量はできるだけ均一にしており、どのカップも大体アイス10gに対して紅茶を約25㏄かけた。私も母も真剣にどのカップがどの銘柄かを考えたが、結局のところ1つも当てることはできなかった。味わいの感想としては、下記の通りだ。余談だが、スーパーカップをそのまま食べたところ、チョコレートの味わいはありつつも、ミルク感が強い印象を持った。
今回は評価基準の「水色」を「バランス」に変更した。アイスの色で、紅茶の純粋な色が分からないからだ。また、バランスは3が均衡の取れた状態とし、数が減るほどにアイスが優勢、数が上がるほどに紅茶が優勢としている。
1つ目は、トワイニングのイングリッシュブレックファストだ。アイスのミルク感が紅茶とマッチしており、紅茶の濃厚さをミルクが緩和している。ちなみに、母は緑茶のようなタンニンを感じたようだ。香りはしっかりしており、今回比べた中では最も強い。個人的には2番目に好きだった。
2つ目は、ディルマのイングリッシュブレックファストだった。紅茶は感じるが、チョコレートの後ろに隠れてしまいがちのような気がした。香りも淡くて、今回比較した中では、最も大人しい印象だ。チョコレートの味わいをメインに味わいたいのなら、選択しても良いかもしれない。
3つ目は、ディルマのセイロンで、私も母も1番気に入った組み合わせだ。チョコの風味と紅茶の深みが、見事に合致している。香りも紅茶が感じられる仕上がりで、バランスが良い。補足だが、セイロンは牛乳との相性が抜群で、ミルクティーにすると美味しい。今回のアフォガードでも、その特徴が活かされていたと言えそうだ。
4つ目は、リプトンイエローラベルだ。セイロンのような味わいがあるものの、ややチョコレートにおされ気味な印象がある。ただ、茶葉のしっかりした風味も感じられた。ちなみに母が2番目に気に入った組み合わせだ。チョコレートをメインに感じつつも、少し紅茶を感じたい人に良いと言える。
紅茶を感じる順番であり、個人的に好みのものから並べると、下記の通りになる。
①ディルマのセイロン
②トワイニングのイングリッシュブレックファスト
③リプトンイエローラベル
④ディルマのイングリッシュブレックファスト
好みのバランスは人それぞれだと思うので、この順番が良い順番だとは思わないが、参考になれば幸いだ。今年のバレンタインデーには、チョコレートアイスと紅茶のアフォガードを試してみるのはいかがだろうか。
参考文献
トワイニング「紅茶のアフォガート」(2023年2月7日21時閲覧)