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紅茶の新茶到来! ーダージリンファーストフラッシュ3種を飲み比べてみた

 紅茶ブランドTWGで、ダージリンの新茶を先日購入した。こちらのDarjeeling First Flush Tea(ダージリン ファースト フラッシュ ティー)の感想は別途noteに掲載する予定だが、前々から2021年と2022年の新茶の飲み比べをやってみたいと思っていた。今回は2021年と2022年の限定販売版だけでなく、昨年の年末頃に購入したダージリンのファーストフラッシュGrand Darjeeling Tea(グランド ダージリン ティー)を加えた3種での比較を実施することにした。ちなみにGrand Darjeelingには年数が書かれていないが、恐らくこちらも2021年の新茶だったと推測している。

今回使用したダージリンファーストフラッシュ。左から2021年新茶のDarjeeling Nouveau Tea(ダージリン ヌーボー ティー)、3つの中で最も値段の高いGrand Darjeeling Tea(グランド ダージリン ティー)、2022年新茶のDarjeeling First Flush Tea(ダージリン ファースト フラッシュ ティー)

 方法としては、3つを抽出して名前を伏せた状態で飲み比べて、味や香りの違いを測るというものにした。比較したいときに毎回使っている方法で、先入観なしに試せるのが利点だ。一応、3種の名前当ても実施した。
 

飲み比べの際には、名前が分からない状態で味と香りを試す。

 結果として、味が全く異なるため母も私もすぐに種類の判別がついた。正直、クイズとして成立していない印象だ。ここからは、具体的に何が異なっていたのか説明する。 また、下記の図を参照して欲しい。

 まず、2022年の新茶Darjeeling First Flush Tea(ダージリン ファースト フラッシュ ティー)は、色が圧倒的に薄い。ダージリンのファーストフラッシュらしいとも表現できると思うが、知らない人が見たら「紅茶を頼んだのに緑茶が出てきた」と思っても仕方がないレベルだ。写真でも分かるように、水色が茶色というよりも薄黄色なのだ。香りはフレッシュかつ爽やかで、若葉や緑の葉を彷彿とさせる。植物を連想するためか、少しフローラルとも言えそうだ。味も、緑茶のような渋みのある爽やかさで、和食にも合いそうだった。
 次にGrand Darjeeling Tea(グランド ダージリン ティー)は、色だけで言うと2022年より濃く、2021年よりも薄かった。2022年とは異なり、この色ならば誰でも紅茶として認識してくれそうな気がする。香りはあっさりとしており、味も1番穏やかだった。全体を通して優しい印象で、味も香りも3つの中で最も紅茶らしいと感じた。茶菓子に食べていたバタークッキーにも、1番合っていた。
  最後に2021年の新茶だったDarjeeling Nouveau Tea(ダージリン ヌーボー ティー)は、色が最も濃かった。断っておくと、去年から色がしっかりしていたのではなく、時間を経て濃くなったのだ。去年の今頃は、2022年のような薄い色をしていたと記憶している。恐らく2022年も早く味わってしまわないと、今回の2021年のように変化するのだろう。2022年のような渋みや爽やかさはなく、香りも味も落ち葉のような落ち着きを感じた。また、紅茶っぽさはGrand Darjeeling Teaの方が強く、1年を経て何か別のものに変貌している印象だった。ちなみに、全くの別物になっているだけで、美味しくない訳ではない。もしもこの記事を読んでいる人で、家にダージリンが残っている人が居たら、安心して飲んで欲しい。 新茶はその名が体を表す内に、飲んでしまわないと本来の味を楽しめないことが今回の飲み比べで分かった。

今回の茶葉を左から濃い順で並べてみた。右に行くほど薄く、ファーストフラッシュダージリンらしい印象。

 今回取り上げた茶葉はいずれも缶や瓶入りの販売となっており、グラム単位での量り売りはない。また、ティーバッグタイプもないため、少し扱いづらいかもしれない。ただ、季節を感じられる茶葉なので、飲んでみたいと少しでも思ったなら手に取ってみてはどうだろうか。私は、まだまだ紅茶に関して知らないことや経験したことがないことの多さを実感しつつ、別の農園で採れたダージリンの追加をしようか思案中だ。

Grand Darjeeling Teaの記事はこちら↓

Darjeeling Nouveau Teaの記事はこちら↓

Grand Darjeeling TeaとDarjeeling Nouveau Teaを比較した記事はこちら↓


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