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働く場や居場所を求めている人のための支援

働く場所と居場所を合わせた施設


就労継続支援A型は働くことを中心にした施設ですが、就労継続支援B型は、働くだけでなく、働く場と居場所が同居しているという性質を持っています。


A型と同様に、就労や生活活動の機会の提供、また就労意欲が高まった人については、一般就労に向けた支援を行います。


ただし、A型とは違って雇用契約は結びません。


作業内容は千差万別


B型事業所は様々な事業を行っており、内職作業中心の施設や、自主製品の作成、パン屋や喫茶店などの飲食店のほか、変わったところでは、レストランウェディングを展開しているところもあります。


最近はパッと見では障害者の施設とはわからない、おしゃれなお店も増えてきました。


利用者の障害の程度も比較的バラバラですから、その人ができることをする、という形で作業を行うことがほとんどです。


様々なニーズを支えることも


状態に合わせて作業内容を調整することができるため、就職となるとハードルが高い人でも通いやすい反面、工賃は低いところがほとんどです。


能力に応じて、または一律同じ金額など、算定の仕方は様々ですが、おおむね時給で100円~150円程度となっており、1日も休まず働いても月2~3万円と、生活する金額を稼ぐというわけにはいきません。


ですので、B型事業所はお金を稼ぐという目的よりも、施設を居場所として活用し、社会的孤立を防ぐという役割が強いといえます。


また、都会ならば、その人に応じたサービスを選ぶことができるほど施設がありますが、郊外では、通える範囲で利用できる施設がB型しかない、なんてこともあります。


様々なニーズを持つ障害者を、地域でしっかり支えている施設ともいえるでしょう。

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