障害者のためのサービスを俯瞰してみる
「普通の生活」を送ることが難しい!
障害者と健常者が同じ地域の中で、ともに生活をしていく。
言ってしまえば簡単ではありますが、実際にそれを実現しようとすれば、そこには多くの社会的障壁があります。
例えば街中。
点字ブロックの上に普通に自転車が置かれていませんでしょうか。
お店は、車いすでもちゃんと買い物ができるような設備が整っているでしょうか。
駅前や大きなお店では大丈夫かもしれませんが、生活範囲は駅前や大きなお店だけではありません。
友達の家に遊びに行くのに電車やバスを使う。
街のはずれにある雑貨屋さんに買い物に行く。ちょっと遠出して、日帰り旅行に行く。
私たちが日頃、何気なく行うことが障害がある為にできないということが、社会のなかにはたくさんあります。
障害を持っているのであれば、その部分を補えるようにすればいい。
その為にあるのが、障害者総合支援法の「障害福祉サービス」と呼ばれるものです。
施設から出て社会の中で暮らす、好きなものを買いに行く、旅行に出る、働きに行く。
そんな当たり前で、なかなかできなかったことを、様々なサービスを使うことでできるようにしていくのです。
社会資源は周りにたくさんある
使うのは障害福祉サービスだけではありません。
生活について気軽に相談できる場(地域活動支援センターや相談支援事業など)や、コミュニケーション支援など生活をするのに必要な支援(地域生活支援事業)を受けることもできます。
また、制度化されているものばかりではなく、地域のボランティア団体の力を借りたり、隣近所で助け合ったり。
私たちが住む地域にある、いろいろな社会資源を使って、ともに生活を「普通に」できるようになることで、初めて同じように、一緒に生活しているといえるのではないでしょうか。
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