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無視してしまったものを燃やす

一人で声かれるほど歌ってきた。

カラオケってたまにいくと自分のメンテナンスとなる。
夏休み最終日ということで、何をしようか迷っていた。
なんかよくわからず体調やら気分やらが乱降下したこともあり、漫画を読むでもなく、目がチカチカするまでアニメを見続けるでもなくシャウトしにカラオケへと赴いた。

結構迷っていたのだ。
欲しい漫画を全巻買おうか
それともマッサージにでもいくか
はたまた思いっきり甘味を買うか。

でも晴れてるし、たまにしか行かないしと思ってチャリを漕いで隣町(チャリ15分ほど)に行ってきた。


大大大大正解だった。

下手でもいいのだ。感情が声に乗ってそれを発散して
尚且つ普段は出せない声を思う存分歌詞に浸りながら叫び出すこの様!!

大変に無様で不細工なたぬきだっただろうが
のたうち回って拾い上げてなく、捨てたままだった私の細かな感情を燃やした。

多分大人になると流すことや、我慢や、スルーを身につける。
平和に生きる術でもあるし、諍いを起こさない極意でもある。
漏れなくたぬきも争いは苦手だが舐められるのは嫌いですぐゴリラになる。
嫌いとできないは違うのだ。

その無視してしまった自分の感情の名前のつけられない感情たち。
ちゃんと見たらチリのように積もってゴミになっていたのだ。
燃やした。燃やし尽くした。
声が裏返ろうが、高くて歌えなかろうが
感情だけはもりもりに盛って歌い尽くした。

スッキリしたなぁ。

大人になると感動しにくくなるという人もいるが
一部ゴミ捨て不足の方もいるのだろう。
自分の感情全面に出して、感情だけで何かをする時間を取るのが下手になるのだろう。

音漏れしていたら確実に病んでる?と勘違いをされるほど歌い尽くした。今現在とても眠い疲れて。

ああ、わたしカケラとはいえいっぱい無視したなぁ。
良かった。行って。
良かった。燃やせて。

掃除完了でスッキリ爽快である!

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