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12月11日からの個展について

12月11日(金) 〜 17日(木)まで、北千住BUoYにて、手をモチーフにした映像インスタレーション作品を旧作から新作まで全6点を展示します。

今年5月のオンライン個展から本展開催の経緯

5月に北千住のBUoYにて個展を計画しておりましたが、緊急事態宣言のため延期となり、オンラインにて個展を開催いたしました。

その後日々を過ごす中で、自分の気持ちや思考、当たり前という感覚も更新されていき、手やそもそも触ることはどういうことなのかを考え始め、明らかにオンラインでの体験とオフラインの体験は違うものだということも明確になってきました。
そんな日々を過ごす中で作った新品、5月にオンラインで発表した作品、手がモチーフになっている旧作を含めた全6点の映像インスタレーションを、今回北千住のBUoY(ブイ)にて展示します。

開催概要

石川佳奈「まちがう手 ぶれる指」
日程:2020年12月11日(金) 〜 17日(木)13:00-19:00
   会期中無休/入場無料(体験型の作品のみ要予約)
会場:BUoY
   東京都足立区千住仲町49-11  各線「北千住」駅より徒歩8分
企画: 石川佳奈  グラフィック・Webデザイン: 西尾優
Webサイト: http://machigaute.net


本作についての制作ノート

私が感じているリアリティは「息苦しさ」。
その背景にあるのは、コロナ渦で露呈した同調圧力。
同調圧力を必要とさせているのは「恐怖」と「管理」の概念だと思う。
恐怖は、知らないことに対して、誰もが感じるもの。
管理は、ある基準に対してそこから外れないように統制すること。
思い通りに動くと思っている手も、無意識のうちに顔を触ってウィルスを取り込んでしまう。コロナになりたくないと思っているのに身近な手を管理することすらできていないと知る。
私たちは多くのことを手で操作している。日常的な会話や仕事、情報、SNSでの言葉。
手はあらゆるものとの、不確かな媒体なのかもしれない。
ある基準から外れないように、健康チェックシートに印をつけて平熱を保つようにしている。これまでも何か大ごとならないように精神的に平熱を保とうとしている社会だったのではないか。
展示をするBUoYの2Fは、1965年にボウリング場として建てられた。
廃業後20年以上放置されていた空間が、その廃墟の面影を残したままアートスペースとして管理され歩み始めている。今も管理と管理外の色が交わる場だと言えるかもしれない。
今を考えるために行ったいくつかの実験の痕跡をここに置いてみる。

体験型作品へのご参加について

新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに従い、予防を徹底した上で体験型の作品を展示します。
詳しい内容、ご予約は下記のリンクからご確認ください。

会期中のオリジナルカフェメニューについて

会期中、アーティスト小野愛さんによる本展オリジナルメニューをBUoYカフェにて提供いたします。
(展示の開催時間に準ずる)

感染予防対策について

【ご来場者のみなさまへ感染対策のお願い】
・入場の際にアルコールで手指の除菌、検温を実施し、体調チェックシートと緊急連絡先をご記入いただきます。
・平熱と比べて高い発熱が確認された方、及び風邪症状(咳、咽頭痛)がある方、明らかに体調不良と思われる方については、ご入場をお断りさせていただきます。
・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある場合は、ご来場をお控えください。
・ご鑑賞の際は必ずマスクの着用をお願いします(お持ちでない場合はお渡しいたします)
・お客さま同士が近距離になりすぎないよう1m 以上の距離を確保できない場合は入場制限を設けます。

体験型作品展示に伴う具体的な感染予防対策

体験型作品展示に伴う具体的な感染予防対策として以下の取り組みをいたします。

【作家本人の体調管理】
・実施前後にアルコールで手指の除菌をいたします。
・毎日検温を行い、体調が悪い場合は施術を行いません。

【空間の衛生管理】
・作家とお客様の飛沫がお互いに直接接触しない工夫として、マスクに加えフェイスシールド、アクリル板を使用します。
・マッサージマットの上にシーツ、その上に大判タオルを敷き、入れ替えごとにタオルを全部交換します。
・マット自体は入れ替えごとにアルコール除菌をいたします。
・ウイルスは肌から直接感染するわけではないが、飛沫等で汚染する可能性があるためあるため手指が触れやすいところを中心に使用したフロア全体をアルコール除菌します。
・密閉を避けた広い空間で実施し、サーキュレーターで1~2時間に10分程度は窓を開放し換気いたします。

【お客様へのお願い】
・体験前にアルコールで手指の除菌、検温、体調チェックシートと緊急連絡先のご記入をお願いいたします。
・平熱と比べて高い発熱、及び風邪症状(咳、咽頭痛)がある、もしくは明らかに体調不良と思われる場合については、体験をお断りさせていただきます。
・過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある場合は、ご参加をお控えください。
・ご参加の際は必ずマスクの着用をお願いします(お持ちでない場合はお渡しいたします)

再び感染者数も増え不安定な状況ですので、大きな声で絶対にいらしてください!とも言い難い状況ですが、実際の空間で作品をご覧いただけるのはとても嬉しく思い、お待ちしております。
体調を大切にくれぐれもご無理なさらぬようにお願いいたします。

私について

経歴
石川佳奈
1988年東京都生まれ。東京都在住。女子美術大学工芸学科織コース卒業。 2018年「どう生きたら良いのか 分からない」と簡単に答えが見つからないことまでgoogleで検索してしまっている自分への違和感をきっかけに、山手線を一周しながら街の人に同じことをゲリラで問いかけた作品「どう生きたら良いのか(スペース)分からない」でSICF19グランプリ受賞。
 インタビューや街中でのゲリラパフォーマンスの手法を用いながら、自身のプライベートで感じる強迫観念やこの時代特有の身体感覚への違和感をきっかけにしたインスタレーションを展開する。

近年の主な展覧会
2019「 SICF19 グランプリアーティスト展 触りながら触られる」 スパイラル、東京
2019「 SICF19 Winners Exhibition」 スパイラル、東京
2018「 SICF19」 スパイラル、東京
2018「ワンダーシード 2018」 トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京
2017「しんじてたものに凹 ( あな ) があいてた」 小金井アートスポット シャトー 2F、東京


Webサイト: http://kanaishikawa.com
instagram:  https://www.instagram.com/kanaishikawa_practice

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