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茶葉はクリエイティブな食材だということへの開眼

Netflixで中国の食についてのドキュメンタリー『美味の起源』を少しずつ見ている。一話が10分程度なので、みやすい。

その中で「擂茶(れいちゃ)」という回があった。中国の客家という民族が作るお茶だ。日本のペットボトル入りのお茶とは姿は全然違う。

擂茶は、鮮茶とハーブそして季節の野菜を刻み、炒めるところから始まる。その後、すり鉢で胡麻やピーナッツ、乾燥した古いお茶をすりつぶしておいたところに、先ほど炒めた鮮茶類を投入し、そこから30分すりつぶす。

すりつぶすことで、茶葉からポリフェノールが出て胡麻やピーナッツの油分と中和するらしい。

最後に調味料を入れて完成される。

これはなんだか、お茶のポタージュみたいな感じかな。飲み物というより食べるスープ。ナッツや茶葉を丸ごとすりつぶしてあるから栄養価も高くて健康に良さそうだ。

その家によって伝統の味があるらしい。きっと入れるものや配合が違うオリジナルの味を各家が持っているのだろう。擂茶にポン菓子を入れている家もあって、とても美味しそうだった。

高級な調味料として使われる茶葉もあるらしい。番組に出てきた「お茶風味の海老焼き」や「イカと鮮茶」という料理も食べてみたくなった。おそらく茶葉の爽やかな風味が油っぽさを打ち消してくれるのだと思う。この組み合わせは勉強になる。

以前、料理教室で「鶏の茶葉煮」という料理を習ったことがあり家でも作っている。「鶏の油をお茶で洗い流す」という先生の言葉は真実をついていて、鶏の皮から大量に出る油もお茶で煮ることによってさっぱりと仕上がる。鶏モモ肉をロールにしてタコ糸で縛らないといけないので、手間はかかるけれど、とても美味しい。

お茶を使った調理方を掘り下げてみようと思った。そして、外食では中華を攻めていこうと思った。

情報ではなく、その先の行動を変えてしまうようなコンテンツに価値が出ててくる。

もし、『美味の起源』という番組が各国の中国料理の浸透を意図しているのであれば、私はまんまとやられてしまっている。

今日はこんなところに着地しました。


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