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父ふたりとドライフルーツ

年賀状と一緒に郵便受けに届いたレターパック。
中にはあおきえんさんからの素敵な贈り物が入っていた。

A-1グランプリで当選した小春日和農園コラボ商品の「甘柿ドライフルーツ」

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「ねぇこれ何?」

果物好きな次男がさっそくの反応。

「柿だよ。柿のドライフルーツ。ほらあの、すももやシャインマスカットを送ってくれたあおきえんさんからの贈り物なの。お母さん、くじに当たったのよ。」

「柿!柿!ぼく食べるーー!!」

美味い!美味い!とぱくぱく食べる。
ちょっ、まっ、まってぇ!
慌てて写真撮影。
お正月らしい絵柄の小皿もあったはず……。
ねぇ、ちょっと、そんなにどんどん食べないでーーー。

「ああ美味しかった。噛めば噛むほど甘いね。あと、柿の味がいっぱいする。」
うん、柿だからね(笑)
でもわかるよ、柿の味がどんどん出てくるのよね。ドライフルーツになっているからなのか、味に深みがあるよね。

父のお仏壇にもあげたくて、少しだけ小皿によそる。
お父さん、こんなにちょっとでごめんなさい。
美味しいから食べてね。

「あの緑のぶどう、また食べたい!」
次男はあおきえんさんのシャインマスカットが大のお気に入りで、今年のぶどうの時期を楽しみにしている。

たごさん、あおきえんさん、新年早々に素敵プレゼントをありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇

もう一人の父、夫の方の父にも2日に会いに行った。
お父さんがいない二回目のお正月。

同じ都内なので、電車を乗り継ぎ約1時間の距離。
子ども達が乳幼児期は、日帰りであるのにちょっとした小旅行のよう。
抱っこにオムツに着替え、飽きた時のおもちゃ、荷物が多過ぎでは?と笑われた。
ふたりとも小中学生になり、移動が本当に楽になった。

お父さんのお仏壇にお花を供え、手を合わせる。
次男がチーンとおりんをならす。

一昨年は夫、昨年は母を亡くし、二年連続喪中だった夫のお母さんは、

「今年はおめでとうって言えるわー!おめでとう!」

いつものように大量のご馳走を用意して私達家族を待っていてくれた。

てんこ盛りのマグロの刺身。
揚げ物。
お正月のつまめるもの。(ご近所からのお福わけ)
サラダ。
もずく。
(サラダともずくは、「男は食べないでしょ」と私のために用意してくださった)
大盛りごはん。
見るからに美味しそうな牛肉が山盛りのお皿と、白菜としらたき、えのきや豆腐が見えるすき焼き鍋がコンロでグツグツ。
食卓にのりきらない煮物が、台所の方にチラッと見える。

夫の親族の集まりでは、とにかくみんながよく飲む。
お酒に強い。
私はお酒は好きなのだが、かなり弱い。
今から20年前、結婚して初めてのお正月の集まりで、お父さんから泡盛を勧められ飲んで、気づいたらぶっ倒れて寝ていた。恥ずかしや。
何時間で飲める恐るべき男女の集団が夫の親族。

お酒好きな夫とお母さんに注ぎまくり、自分は自分のペースでゆっくり。
とはいえ、わんこ蕎麦システムみたいにコップが半分くらい空くとお母さんがすかさず注いでくださる。
もういいと言っても、遠慮しないでーと(笑)

お皿洗いますねと途中で席を立ち、呼吸を整える。
お腹いっぱい。
全ゴムのスカートで正解だったわ。
大丈夫だ、私、まだちゃんとしてる。
今日は子ども達もよく食べてるし、いいぞ、いいぞ。

お腹いっぱいでデザートだね、というところにお母さんからのハーゲンダッツどっさり。
ああ、贅沢。お正月。

……からの、並々とよそられた豚汁。
もう一滴も無理っす、……からの2回目のアイス。
そこからのお菓子。甘いの、しょっぱいのループ。
ラストはみかん。

「あんた達、ぜんぜん食べないのね。」

いつも必ず言われるセリフなのだ(笑)
いやいや、じゅうぶんいただきました。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

息子がくる。
孫がくる。
すごく嬉しいのだろうな。
嬉しいですよね。
いつも一人だから、みんなで食べるのいいわねとおっしゃっていたの、よくわかる。

今度はうちにも遊びにいらしてくださいと伝える。
私達もまた来ます。

帰る前にもう一度お仏壇にご挨拶。
お母さんを見守っていてくださいね、お父さん。

◇◇◇◇◇◇◇

今年、年女な私。
アルコール分解酵素と消化能力は確実に落ちてきていると感じる。
6時間くらい畳に座っていたせいか、腰も痛い。
翌日はよれよれであった。

数年前「せっかく作ったのに誰も食べないのね……」とお母さんが嘆く煮物やほうれん草のおひたしを一人でかなりの量食べたところ、帰宅後、身体中が痒くなり、蕁麻疹が出た。顔は歌舞伎の隈取りのよう。

フキやタケノコ、ほうれん草などあくの強いものを、身体が弱っている時にその人の許容量を越え大量摂取すると蕁麻疹が出ることを初めて知った。
全て好きな食材で、それらで蕁麻疹が出たことが一度もなかった。
年末年始で疲れが溜まっていて、身体が弱っていたせいでしょうねと皮膚科でいわれた。
以後、一度に食べる量に気をつけることにしている。

2022年も健やかに、笑って過ごせますように。
どうぞよろしくお願いいたします。

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