伏せてないお話
※お食事中にはふさわしくない言葉や表現がたくさん出てきます。ご注意ください。
うちの兄弟は現在12歳と9歳。
「男の子ふたりは大変ねぇー」
と社交辞令的に言われることが多い。
彼らが〝男の子”だから大変なのか、もし女の子であったらそうではないのかがわからない。
私が思うところの大変さの一部について、我が家においては…というかなり限定的な話を書いてみたいと思う。
日常会話の中で使われる言葉、彼らは外の世界である学校と家の中をうまく使い分けているように思う。
学校での担任の先生との面談や、親しくさせてもらっているお友達家族から聞くと、彼らは言葉遣いもわるくなく、人にやさしいらしい。
母親としてそれは嬉しいことなのだが、家での言動とは正反対で、驚く。
家の中での兄弟での会話のひどさ、乱暴さを嘆いている私は、彼らにとっては紛れもなく「口やかましくうざいお母さん」であり、耳に入ってくる彼らの会話で聞き捨てならない言葉やおかしな部分があると、すぐさま指摘してしまう。
兄「おい、おまえ、このうんこ野郎。とっとと、この場所からどけ。オレの場所だ」
弟「いやぁーだね。誰がおまえの言うことなんか聞くもんか。このうんこチンチン野郎め」
私「あのね、『そこをどいてもらえる?』って普通に言えばいいんじゃないの?なんでうんこ野郎って付けるの?付けたくなっちゃうの?どうしてうんこが今、急に、ここに出てくるの?」
私「言われて嫌な気持ちになって言い返したいのはわかるけど『チンチン野郎』って(長男)に対して言っているの?それは男だからチンチン野郎なの?その言い方は良くないよ。それに前にうんこも付いているなんてひどいね。『ぼくは今ここをどきたくないよ』でいいんじゃない?」
私「うんことかチンチンとか、言っている人はいいだろうけれど、まわりにいて聞こえちゃう人の気持ちになってみなよ。今、それ聞きたくないなっていう人もいるよ。迷惑なことなんだよ、それ」
私「ふたりが学校ではそういう言葉を使ってないこと、お母さんは知っているよ。家だとつい使っちゃうんでしょう?でも家族のなかでもエチケットはあるよ。言われた人が嫌な気持ちになったり、聞こえた人が嫌な気持ちになる言葉は、出来るだけ使わないで。お願い。お母さんそういうの聞くと、あたま痛くなっちゃうからさ」
こうやって文字にすると、我ながらしつこくうざい。
夫には「聞き流せばいい」「子ども達と同じフィールドに降りるな」とよく言われるのだけれど、私は聞き流せなくて、同じ土俵にあがってがっぷり四つに組んでしまうのだ。
◇◇◇◇◇◇
兄弟は、伏字を使うことを始めた。
うんこのことを「う〇こ」のように、一部を〇にする。
小学生男子、やはり詰めが甘いのか、伏せきれていない。
兄「おい、おまえ、おれより先にトイレ行くなよー。先にうんまるこしたら許さないからなぁ!」
弟「うっせえなぁ、ちんまるこ!!だまれっ!早いもん勝ちだぁー。トイレとりぃぃぃい!」
私「あのさ、ぜんぜん伏字になってないよ。うんまるこじゃなくて〝うまるこ”、もしくは「こ」を伏せて〝うん……”、ならわかる。伏字の意味、わかっているの?」
兄弟「ぎゃははははは!お母さんが『うん……』だって!ぎゃはは!」
私「ねえ、私真面目に話しているんだけど。伏字っていうのは、その字を書かないし、読まないことなんだよ。お母さんの言いたいこと、わかる?」
兄「わかる。でも言いやすいんだもん。うんまることかちんまることか」
私「……そうか。言いやすさね。でも外では言っちゃだめだよ」
(きっと最初から伏せる気はなく、言うこと自体が楽しいのだろうなぁ)
弟「わかってるよぉ。ぼく外では絶対うんまるこって言わないからだいじょーぶ」
我が家では、うんまるこやちんまるこがすっかり定着してしまった。
夫が
「さっきトイレ使ったの誰?うんまるこ、流し忘れていたぞぉー」
と言い、みんなで大爆笑したり(全員自分ではないと主張)
道を歩いていて私が
「あ、そこ!犬のうんまるこがあるから気をつけてね、踏まないようにね」
と3人に注意を促したり。(しまった、外でも言ってる……)
男の子は下品な言葉が好き、と思われていることがあるが、私はそうは思わない。
そうじゃない男の子に失礼だ。
あと女の子にだって、こういう言葉に関心が強い子はいると思う。
性差ではなく、個人なのではないかと思う。
うちの子達は、こういう言葉が好きでふざけて安易に使ってしまう。
が「男の子だからこれくらいなら構わない」ではなくて、やはり外でも内でも言葉のTPOは大切だと教えたいということを書きたかった……のだけれど、もうすでに夫も私も、うんまること言っている時点で完全にアウト!(笑)すみません。
言われる人、聞こえてしまう人への配慮は、忘れないでいて欲しいと思う。
◇◇◇◇◇◇◇
寝た子を起こし太郎さんのnoteのコメント欄に書いたことを、太郎さんやゆうゆう(旧yuhyu-san)さんに触れていただいて、この記事を書こうと思いました。
人間は食べて、排泄する。
うんまるこはとても大切なことで、子ども達にはこれからもちゃんと、うんまることつき合っていって欲しいです。ちんまるこも同じく。
言葉にやたら反応する年頃なのはわかるけれど……!
書くきっかけを作ってくださった太郎さん、コメントで触れてくださったゆうゆう(旧yuhyu-san)さん、ありがとうございました。
文中、目を覆いたくなるような言葉にあふれ、申し訳ありません。ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?