前日譚②:『移動本屋と出会った運命のはなし』 ーあの時、鐘が鳴ったはずなのにー
移動本屋を開業する予定のたけだです。開業に際して前日譚を書いていきます。前回の『前日譚①』はこちら
今回はこの続きから綴っていきます。
本屋を営む計画
「本屋を営む計画」と言っても、大それた話ではない。老後にやりたいことの1つとして、頭の片隅に置いてあった程度である。
その計画では、僕は何かしらの作家として大成し、本の印税で街にレトロな本屋を開く。僕は本棚にしれっと自分が描いた作品を並べ、書店員のフリをして自分で自分の推薦文を書くのだ。案の定、僕の本に興味を持った客がパ