20190910_手紙文_ふたつ合わせて_自筆_SM

お習字―手紙文「あがりまして 失禮いたしました……」2019年9月10日

さて今日は「手紙文」のつづきです。

9月3日のお手本は「拝啓 その後ますますお元気ですか 先達はあか」まででしたので、今日はつづきの「りまして 失禮いたしました 御ゆるし下さい」までです。下記はわたしのものです。

20190910_手紙文_あがりまして 失禮いたしました_自筆_SM

「て」がずいぶん太くなってしまいました。「失禮」の「禮」は「礼」の旧字体だそうです。「礼」でも良いのですが、しっかり重みをもたせるために「禮」にしていらっしゃるそうです。

はじめの「りまして」は「わまして」のように見えますが、これは「り」は「利」、「わ」か「和」からきているので、「禾偏(のぎへん)」の部分が同じだからだそうです。違いを出すために、「利」は旁(つくり)が「リ」なので細く下へ、「和」は旁が「口」なので横に広く書くそうです。

20190910_変体仮名_り わ_自筆_SM

ためしに書いてみました。左が「り」、右が「わ」です。こうして並べると分かりやすいですが、文の中で見ると一瞬「り」が「わ」に見えてしまいました。

前回の手紙文と併せて、同時に見てみました。

20190910_手紙文_ふたつ合わせて_自筆_SM

このような感じで、この手紙文は進んで行くようです。

本来なら、先方の名が入れば行の上に、自分の名が入れば行の下にくるようにします。また、墨継ぎは文のはじめか漢字の部分で行います。進むにつれて、そのような規則も憶えていきましょう ― 先生

まだまだ勉強することがいっぱいです。とにかく毎日お稽古を続けます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?