【本要約】敗者のゲーム
「どれに投資すればいいのか全くわからない」
投資って色々ありますよね。
株、FX、不動産、仮想通貨、金。
ありすぎで何に投資すればいいのかわからない。
そして、どうせ投資するなら資産が増えるものに投資したいですよね。実を言うと、投資はほとんど正解が出ています。
本記事では、その答えを教えてくれる「敗者のゲーム」を紹介していきます。
結局これが正解
結論からいうと、投資における正解は以下です。
なぜこれが正解なのかを、以下にまとめます。
① 低い手数料
② 市場は予想できない
つまり、個別株やアクティブファンドは、手数料が高く、値動きを予測するのが不可能だから、インデックスファンドには勝てないということです。
単語がわからない方のためにザックリ説明すると、以下のようになります。
では①と②の理由について、詳細に説明していきます。
① 低い手数料
アクティブファンドは、プロの投資家が質の高い機械やツールを使って、市場を予測して管理しているものです。
さらに「短期的な売買」を頻繁に行っています。
短期的な売買には、当然コストがかかります。
ここからアクティブファンドは「高いコストがかかる」ということがわかります。アクティブファンドの手数料は、基本的に2%から3%と、高いです。
つまりアクティブファンドでは、この3%以上の投資成績を残さなければ、利益になりません。
一方でインデックスファンドの手数料は、高くても0.2%です。
ということは、インデックスとアクティブで同じ運用益だったとしたら、手数料が原因でアクティブファンドが負けるということになります。
② 市場は予想できない
アクティブファンドは、「市場を予測して、短期的な売買を繰り返すもの」です。つまり、投資家による「市場の予測」が入ってきます。
しかし実際に市場を予測できるかというのは、疑問なところです。そんなことが出来るのであれば、その手法はあっという間に広がっているはずですね。
一方でインデックスファンドは、市場の値動きに合わせて、株式をセット販売するので「市場を予測」するのではなく、「市場に合わせる」ということをします。
前提として経済というのは、右肩上がりで成長し続けています。証拠として、アメリカ500の企業にS&P500のチャートを以下に添付します。
因みにS&P500というのは、以下のことです。
経済は「小さくゆっくりと」成長します。
それは、短期的な成長を求めて購入するアクティブファンドと比較すると、魅力を感じないかもしれません。
しかし、実際には「アクティブファンドや個別株の分析では、インデックスファンドの運用成績には勝てない」という調査結果がでています。
カリフォルニア大学の金融論の教授であるテランス・オディーンの調査によると、個人投資家が購入した銘柄は1年間で平均2.7%下回る。一方で売却した銘柄は0.5%上回ったといいます。
この結果を知ったあなたは、アクティブファンドや個別株の分析で勝てる感じますか?
投資の目的を明確にすること
投資の目的って人それぞれですよね。
もちろん「お金を増やしたい」ということが、抽象的な目的であるとは思います。
しかし、具体的に「いくらあればいい」といった金額面や、お金を増やす目的は人それぞれです。
この「投資の目的」が明確でないと、適切なタイミングで投資を辞められなくなってしまいます。
なぜなら、お金は使うためにあるからです。
目的の金額まで貯まったのに、「まだ増えるかもしれない」という思考でいたら、下落してしまって目的の金額までに戻るのに時間がかかってしまう、なんてこともあり得ます。
「3000万円貯めて〇〇をする!」など「投資の目的」は明確にしておきましょう。
投資は冷静に判断できる金額まで
投資に慣れていない人は、株式市場の下落や上昇に一喜一憂してしまい、適切な判断ができません。
つまり、適切でないタイミングに株を買ったり売ったりしてしまうということです。
では、冷静な判断をできるようにするにはどうすればいいかというと、「自分が冷静でいられる金額だけ投資する」ということが重要です。
株式のインデックス投資において、普段の値動きに一喜一憂するのは禁物です。
どこまでなら自分が適正に判断できるか、考えて投資しましょう。
一言まとめ
本書を一言でまとめると以下です。
投資を始めていない方は、投資をしておいた方がいいです。
私の場合、5年間ほどのインデックス投資で数百万円のプラスになっています。
この数字を実現したい方は、まずこの本を読んでからインデックス投資の基礎を学んで下さい。
最後に軽く問題をだします。
この記事を読んだあなたは、もうお分かりだと思いますが、以下の投資商品だったらどちらが正解ですか?
①大幅に値上がりし、何年も高値圏にある株式
②大幅に値下がりし、何年も低位にとどまっている株式
①を選んだあなたは、損する可能性があります。
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