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母について

こんにちは。考える葦です。

以前、『父について』という記事を投稿しました。
なので、今回は母について書いてみようと思います。

私は母に本音を話すことができません。
いつも仮面をかぶり、外で他人と接するかのように自分をつくっているのだと思います。
親子喧嘩なんてもってのほかです。

なぜかと考えると、結論は単純で、私は母から嫌われるのが怖いのです。

幼いころから、我が家では母が全てでした。
母はなぜか被害者意識が強く、「なんでいつも私が・・・」というようなタイプです。
そして、父も母の機嫌をうかがってビクビクしているようにしか見えませんでした。
そのため、必然的に私も母の顔色をうかがうようになりました。
母から嫌われれば、この家に居場所がなくなると思っていたからです。

なぜ、母に嫌われたら家に居場所がなくなると思っていたか。
忘れられない出来事があります。
小学校低学年だったかと思います。
いつものように癇癪を起していた私は、怒った母に無視されたことがありました。
母が私の布団を見て妹に「これ誰の布団だろうね」と言ったのを覚えています。
くだらないですが、母に存在を否定されたことは当時の私にとってとても傷つくものでした。

「お母さんから嫌われたくない。いい子にならなきゃ。わがまま言っちゃだめだ。困らせたらだめだ。」
幼いながらも、そのように思っていました。
『私の過去について』という記事で書いたことがありますが、癇癪をよく起こしていた私は、両親への罪の意識を強く持っていました。
そのため、なおのこと「いい子にならなければ」という意識は強かったように思います。

現在でも、我が家では母は絶対的な存在です。
母の小言(主に被害者意識からくる小言)を耳にするたびに、「絶対にいい子でいなければならない、困らせてはならない」と強く思います。
もし母に本音を言って嫌われたらどうしようと考えているうちに、現在に至るまで、母に本音でぶつかるということをしたことはありません。

私は、本音を言える相手は存在しないと思っています。
本音は隠さなければならないと、幼い私が決めたからです。
そもそも本音とは何でしょうか。
どれが本当の自分でしょうか。
もはや分かりません。

とはいえ、母は所謂『毒親』ではないと思っています。
人並みに愛情を与えてくれましたし、母親としての役目も十二分に果たしてくれたと思います。
優しい言葉をかけてくれて、心配や応援もしてくれます。
しかし、どうしても本音で話すということはできないのです。

この関係は異常ですか?
他人と比較したことがないので分かりません。



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