見出し画像

インデプスにゃんこ治療を、科学的に考察する


ににーくんのビフォーアフター写真を見てもらえばよく分かると思うが、1ヶ月の間にかなり肥えた。ふくふくw


家に来た当初は2.4kgちょうど今日は3.4kgで、1kg増。

毛並みも良くなって嬉しい。



みている人には「まあ、猫なんてお家に保護して、ご飯も食べて、ふつーに元気になるでしょ」
と思う人もいるかもしれないが、そうは簡単にいかなかったのです(^-^;

※インデプスとは触れるだけで筋肉反射テストを取得する技
詳しくは、こちらのサイトをご覧されたし

出会った当初の様子(簡単に)
お医者さんの診断によると、虫歯。

MTの反応では糖尿病による、左側の歯全体に及ぶ深刻な虫歯。

歯痛でドライフードは到底食べられない状態。

そして、市販の猫ウェットフードをたべたら、それに含まれる糖質に反応して化膿が口から溢れ出て、痛みで動けなくなる状態だった。

歯が痛いから食べられず、やせ細った状態。
ノラ猫達にビビって捨てられた場所から、ほとんど動かない状態だった。




現状

結論、結構改善され快方に向かっている。
歯の痛みによって不安定だった食欲は改善、化膿も止まり匂いも軽減され抜歯の必要は無くなった。体重も大幅増加され、毛並みも良い。しかし、まだ市販のキャットフードは反応しないので与えていない。



行った処置

▪️食事のコーディネート(たんぱく質の急速補給と炭水化物の排除)改善には食事治療を約1ヶ月する反応

→ミネラル、ビタミン類の補給(ナトリウム、マグネシウム、葉酸)

→アラビアガム溶水と抗生物質

→ナツメ茶を食事に混ぜる

→玄米をほんの少したまにあげる

→バクチャー水

→絶食

→お肉をなるべく粉々にして与える(フードプロセッサーの購入)

→飲むヨーグルト

→白菜

→お好み焼きソース



▪️目標の共有(ずっと一緒に元気に暮らそうね)


▪️ペットクリニックに行く(不思議な反応だった)
→行ってみたら、私にはわからない事が分かる。


▪️体を温める


▪️痛み止めのため、音叉


▪️便秘対策でおなかトントンする


▪️インセンス


▪️いっぱい撫で撫でする


▪️背骨の歪み修正


▪️よく遊ぶ


▪️猫用の抱っこ袋をつくる

「ご飯は全部手作り」




ご飯は全部手作りで、毎日反応を取ってセレクトした。
小魚が反応したら、魚屋に行って小骨を全部とったり、ターキーが反応する(高価)買って、茹でてミンチにしたり。


もも肉が反応したら、骨つきのものを40分くらいは茹でて、骨から外してミンチにしたり。

包丁の細かさでは限界があるので、そのためにフードプロセッサーを買ったり。


ミネラル類とビタミン類が足りないと反応したら、にがりを添加する時期があったり、葉酸の補給に一番いいもので、パンを作るときのドライイーストを添加したりと

治療に明け暮れた1ヶ月だった。


「反応が正しく取得できているか不安な3週間」

当初のMTでは容態が改善するためには食事のマネージメントを1ヶ月くらい、やる必要があるとの反応だった。


気をつけて反応通りやっても、食べたら次の日は元気がなくなる。
体調の上がり下がりを繰り返した約3週間。自分の反応が合っているのかずっと不安な状態だった。



夜な夜な抱っこしながら、祈った、もう。心配で。

しかし、反応通り、1ヶ月の今、本当に状態が落ち着いてきた。



反応が正しく取得できるかが不安だった。


だって、基本的に猫は立位も座位のMTも取れないから、インデプスで反応を正確に取得しなければならない。人間みたいにストレートアームで最終確認ができないから。余計にインデプスMTの正確さが求められる。




「自分の虫歯の食事治療が役立った」

オーソモキュラー(整合分子栄養学)で自分の虫歯を完治した経験があったので、自分にも知識があり、比較的得意な疾患だったと思う。ということで、改めて1ヶ月に渡る、MTの処置はなぜ反応したのかを、私の栄養学の範囲で振り返ってみようと思う。






ーーーーーーーーーーーー


会ったときの状態
を詳しく考察


1)虫歯の原因
飼い猫だったと推測されるので、小麦等の安い混ぜ物の多いキャットフードを長年与えられていたと考えられる。市販の有名メーカーの子猫用の高たんぱく質キャットフードでも50%が炭水化物由来なのだが。
エジプトにはノンパッケージ、ただビニール袋に入れられた正体不明の安いペットフードがある。単価を下げるために炭水化物の混ぜ物が入っているに違いない。
そういったものを長年与えられていたのであろう。

特に子猫の成長には高タンパクの食事が必要だけど、元飼い主は知らなかったのかもしれない。本来、猫はほぼ完全肉食でいい動物だから、不自然な食事で糖尿病になって、虫歯が出来たと考えられる。


血糖異常の状態では、糖質に過剰に反応してしまう。グルコーススパイク(血糖値の乱高下)があるので、たとえたんぱく質の多く含まれる子猫用のキャットフードを与えても、含まれる炭水化物に反応してしまい、体液の逆流が歯に流れて、虫歯が進行する。そして痛みと、化膿がひどくなったのだろう。
お腹は減っているのに、食事ができないので、やせ細っていた。
虫歯が痛いから、毛づくろいもできない、体からはおしっこの匂いがしていた状態だった。
手に負えなくなった飼い主がいきなり外に放り出されたという状況という事だろう。

各種MTで出た処置の考察




▪️食事のコーディネートについて ミネラル、ビタミン類の補給(ナトリウム、マグネシウム、葉酸)
ナトリウム、マグネシウムは現代人はみんな欠乏しているケースが多いという事なので説明は省略。人工的な食べ物を食す生命全体の問題。

1)葉酸


”葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、代謝に関与しており、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。”


参照元 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-yousan-biotin.html


調べたところ、栄養不足でやせ細っていた彼の体を作るために、まんま必要なビタミンでした。恐るべし。


他にも、違う場面で「うなぎ」も少し必要と反応していたんだけど、反応がなんか曖昧だった。それは、うなぎのキモに反応していたんだろうな、うなぎのキモは葉酸を多く含む食材なので。うなぎの身はその他のビタミン類が多い、のに炭水化物が殆どない。それも関係しているのかも。
同じく葉酸を多く含むことで有名な鶏レバーは反応しなかった。鶏レバーは糖質が肉類の中では含まれてしまい、血糖値が不安定になるということだった。(実際にレバーを少しあげてみたら、化膿がひどくなった。MTで反応すること以外はやっちゃダメだね(^_^;))

2)抗生物質

抗生物質は菌を殺す薬だから、虫歯菌の殺菌にはよい。しかし菌を殺すという事だから腸内細菌に代表される体内に必要不可欠な有用菌も殺してしまう。
抗生物質による副作用として、便秘がある。
抗生物質の医者に言われた投薬量は0.75ml/1日だった。マッスルテストの初日の反応は0.6ml、最終的には 0.3ml /3日 に減っていった。アラビアガムを水に溶かして抗生物質と1:1で混ぜて与えた。アラビアガム溶水の効能は不明。

抗生物質を投与するにつれ、案の定うんちが細くなっていったので腸内細菌を活性化する修正としてバクチャーやヨーグルト、そして食物繊維としての玄米と白菜が出たのかもしれない。便秘の対策として、お腹トントンも反応した。

3)粉々の食事

歯が問題があって、噛めない上に、猫は臼歯がないので、内臓に負担をかけずに、急速にたんぱく質補給するためには、粉々状態が良かったのだろう。



4)その他の食事

ナツメ茶・アラビアガム溶水・絶食・お好み焼きソースについては何故必要だったのかは要調査。



5)糖質制限なのに玄米
玄米の反応があったのは、食事療法を初めて3週間くらい経ってから。体温が下がって寒そうにしている様子だった。心当たりがあった。私も糖質制限を始めた当初、糖切れからか、寒気がし続けた時期があった。(これについては原因を書いたデータがすぐに見つからなかったので、関連する本などを少し読み返してみたい。)
ににくんにも、ごく少量の玄米が反応したので、何かしら関連があるのだろう。そして糖尿病患者が急に糖質制限をすると失明する可能性等もあるという。いずれにしろ、いきなりカットするのではなく、ゆるやかに糖質を減らして行くことが必要なのだろう。


▪️目標の共有について(ずっと一緒に元気に暮らそうね)
目標を共有した後は、反応に曖昧さが無くなった。
こちらがMTを取得する際に宣言しても本人と共有できていないと、曖昧な反応で返ってくる。たとえば、動物病院に行った際に医者に抜歯を勧められた。最初は私が「ににくんの健康と長寿で幸せな生活のために抜歯は必要ですか?」と聞いたところ必要と反応したり、不要と反応したりした。
しかし、この目標をににくんと共有してからは「抜歯は必要ない」という反応に変わった。食事治療による容態の変化で、痛みも消えて行ったからかもしれない。とても勉強になった。

ちなみに、
どういう風にネコと目標を共有したのかというと「強く思いを込めて、日本語で話した」

▪️背骨の歪み修正について
これは、教えてもらった手技だけれでも、構造系へのアプローチは自分の知識が皆無なので、恐ろしくてソフトにやっている。座った時に骨盤が曲がっている姿勢で座るので、背骨や骨盤がに何か歪みがあるらしい。要治療。

画像1



写真は、旦那のカウンセリング。今までのキーワードを自分で整理するという修正中に、ににくんが重要ワードを教えてくれた一場面。
該当のキーワードが書かれたノートのページをめくった時に、座り込んで教えてくれたらしいw
優秀にゃんこである💖

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?