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明治安田生命保険がベルフェイスを導入

オンライン営業システムを提供するベルフェイスを明治安田生命が導入するらしい。大手生命保険では初。保険業界では新型コロナウイルス感染拡大の影響で、非対面営業へのニーズが高まっている。

◯ベルフェイスの特徴は?
 オンライン会議システムといえば、Zoom、Teams、webEXなどさまざまなサービスがあるがベルフェイスは営業に特化して開発されている。その特徴は、大きく2つある。

①音声は電話回線を使用(映像はインターネット回線)
②顧客側はソフトウエアのインストールやアカウント設定などは一切不要

音声が電話回線というのは、現状ではとてもいい選択だと思う。もっとも安定していて、品質がいいのは電話回線だ。本日もTeamsで200人ほどのウェビナーに参加したが、主催側が音声品質を気にして、音声のみ電話回線を使用した。

また、顧客がアプリケーションのインストールやアカウント作成が不要だという点も商談シーンには有効だろう。商談の前に顧客側で何か事前準備をしないといけないということが(それがたとえ1分で終わることだとしても)、とても大きなハードルになる。ベルフェイスは、ネットサービスに不慣れな顧客との商談にも利用しやすいのだ。

上記の他にも、ベルフェイスには商談のシーンに役立つ様々な機能が用意されていて、その1つが営業側の画面にしか表示されない「カンペ」機能がある。これはトークスクリプトを用意しておいて、顧客にバレないように、「カンペ」を見ながら話すことができるというものだ。

◯保険業界との親和性
 ベルフェイスは、今後もっと保険業界に浸透していくと思う。主な理由は以下の通り。

・大量採用
 保険営業は各社毎年大量に営業マンを採用する。この新人営業マンを教育するコストはかなりかかるが、完璧に教えきれないうちにフィールドに出さざるおえない。そこで、ベルフェイルの「カンペ」機能や「商談録画」機能により、研修の不足部分を補うことができる。

・商品の複雑性
 保険商品は、約款も複雑で、為替や株など広い知識を必要とする。上記の話との重複するが、知識の詰め込みを短期間で行うため、なかなか定着しない。そのため「カンペ」機能があれば、間違った説明や説明不足を減らすことができるかもしれない。

・顧客層が幅広い
 保険商品のターゲットは、20代〜60代(場合によってはもっと)まで幅が広い。いくら非対面営業が主流だといっても、環境が整わない方もいるし、アプリのインストールができないで諦めてしまう人もいると思う。そんな時、ベルフェイスであれば、事前に電話をかけサポートすることができる。映像もURLをクリックするだけなので、誰でも可能だ。

 ベルフェイスはサブスクリプションサービスであり、月額利用料が高いという声はよく聞く。しかし、体力のある日本の保険会社(メーカー)であれば問題ないだろう。

これから、ベルフェイスを使用した成功事例が出てくれば保険業界ではこぞって、導入していくのではないかと思っている。

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