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2022年のまとめ(修論以外)


はじめに


 今年の元日に考えていた今年の目標は、修論を提出して口頭試問を通過すること就活の内定を3月上旬までに取ることでした。その先に置いていたのは、生きたい場所で生きるための手段を得ることでした。この当初の目標は全て達成されました。修論については以前詳しく書きました

 今だからこそ冗談のように振り返れるものの当時は全く笑えないほど大変だった修論が書き上がり、院試の面接では徹底的に批判された問題点を解決できたと同じ研究者に言われた時は本当に嬉しかったです。

 しかしご存じのように、3月に内定を取った後、働ける体調ではないと判断し、内定を辞退しました。4月以降の目標は、心身の状態の改善とこれまで時間的余裕がなくてできなかったことをする、になりました。前者に関しては、結局のところ不可能でした。というのは、詳しくはいずれ話すとして、いずれ人生の歯車を回さなければならない20代に完全な休養なんてそもそも無理な話なのです。確かに4月に毎日13時間も寝ていたのはこれまでにない休養でした。ただ、同時に、4月に私は修論を書き直して10ページ増やしました。その後も結局は大学に毎日のように通い、文献収集・読解作業を進め、修論の指導教員と定期的に面談をしてもらっていました。では、後者についてはどうだったでしょう?

 やってみた3つのこと

①    まず、これまで齧っては放置してを繰り返していたスペイン語を毎日勉強しました。これは私にとっては初めてでした。というのが、語学に限らず暗記が必要な勉強はたくさん経験してきたはずなのに、あるいはそもそも暗記に限らず勉強という行為全般に必要だと小学校から繰り返し繰り返し説かれてきた大前提、私は毎日コツコツ少しずつ努力するのが大の苦手です。夏休みのドリルは全て終業式の午後に解いてました。暗記が必要な勉強は、3〜4日かけて大量に詰め込んで飽きたら放置して別のことを学び、5日ほどしてから再び覚え直すのが定番です。2年前の夏、チョコレート検定初級と中級を取った時に私をフォローしていた方々は覚えているかもしれません。研究会の発表から帰宅してポストにある受験票が来てから存在を思い出し、2日間でテキストを丸暗記して、3日間熟成させて、6日目に思い出して当日に挑んでました。それでいつか痛い目を見ればよかったのですが、残念ながら受かってしまい、一度身についた習慣は変えられないものでここまで来てしまいました。

 今回、たまたま以前から知り合いの土屋先生がNHKラジオのスペイン語講座の講師をされることになり、必然的に毎日テキストを開いて語彙を復習しながら聴く習慣が生じました。結果から言うと、やっぱり物足りない気がしました。勉強に求めるのはこの軽さじゃない!でも語彙の暗記には良かったかもしれません。なによりこれは一度直接お会いしたことのある方が深い声で話しているのを繰り返し聴くことでフレーズが音声として定着しやすかった気がします。

 もう一点面白かったのが、「書籍を毎月の発売日に買う」経験を初めてしたことです。雑誌や漫画にそこまで興味がなかった私は、たまに読むものでも発売日を把握したことがなく、学校で友人たちが「明日は〜の発売日だからそれを楽しみに頑張る!」と言っているのをそんな存在があるのは楽しそうだなと少し羨ましく思っていました。それを今回スペイン語のテキストで経験できて嬉しかったです。

②    北海道と成田空港へ行った

 北海道については以前詳細に書きました。


 ずっと憧れていた冷帯の土地、まずは言葉が通じる冷帯の土地からと思って行った北海道、そのような前哨戦のイメージで行ったのが恥ずかしくなるほど土地固有の文化があり魅力的な土地でした。本州の人間が勝手に考えたら距離感がおかしくなるからと日程について道産子の監修を受けたはずが、彼らが確信犯で実はかなりキツい旅程だったと途中で気づいてからも、帰ってきてその余波で体が鉛のようになりながらも、綺麗だった楽しかった美味しかった記憶が蘇ります。

 noteに書けなかったことが一点。

 最終日の晩餐は、疲労と不慣れな食生活にどうしても関西の出汁を欲してしまい、わざわざなか卯に行きました…!異文化への適応能力が低すぎて恥ずかしい!

 これは日本最東端のなか卯だったそうで、そんなつもりはないのに巡礼していました。疲れた時に栄養になるのはやっぱり食べ慣れた味なのですね。
 今年も去年までと同様、北海道がいかに寒いかをニュースで聞いていますが、これまで漢字の不思議な並びでしかなかった地名が今年は実際に行った土地に変わり、二次元から三次元になって楽しいです。改めて、あの大周遊旅行のアドバイスをくれた皆さん、運転してくれた友人、ありがとうございました。


そして、成田空港も初めて行きました!

12月初日に東京へLCCで日帰りしたのは都内の友達と一緒に国会図書館の翻訳の歴史展を見るのが目的でしたが、それ以上に、いつかヨーロッパへ行く時に必ず通るであろう成田空港を下見しておきたかったからでした。今回は迷子になって飛行機を逃しても数千円の損失で済みますが、欧州行きの飛行機を逃したらその比ではありませんから。この日帰り旅行の約1週間前の私の土地勘はこれでした。

 ターミナルの並び順が市街地から見て関空と逆であり、意外と薄暗くても空港が閉業してるわけではなく、エスカレーターの段差がところどころ違っているので気をつけなければならず、第1ターミナルの搭乗口の先にバスが待っていても別に慌てなくていいことを現地で知りました。成田国際陸上競技場と揶揄される所以も目で確認できて面白かったです。

 国会図書館を出てから自宅まで6時間半もかかったのでもう二度とやりませんが、行って良かったです!乗り換えを案内してくれた都内の友人、ありがとう。JALのマイルが4000も溜まっていて少し課金すれば伊丹から羽田に行けたの知ったのはこの旅行の翌日です。関空も成田も都市圏の中心部からかなり遠いので、このマイルを使っていればあと3時間長く寝れました。。でも成田を実際に見れたので良しとします。

③    流行のあれこれを実食した

 まず、2年ほど前から友達がインスタやTwitterにあげていて、美味しそうだと思いながらなんだかんだと機会を逃していたサイゼリヤのアロスティチーニをこの4月に初めて食べました。

 これがすごく美味しくて、2年遅れでハマりました!もともと食感がしっかりしていて主張がある羊肉が好きですが、サイゼリヤのこれは焼き加減もスパイスも絶妙で、10週以上毎週通っていました。熱中症で家から出れなくなるまで毎週食べてました。



 羊肉といえば北海道の富良野のジンギスカンも美味しかったです。11月から冬季休業と書いてありそんな大袈裟なと思って眺めましたが、ここ最近の報道を見ていると切実な営業方針と納得しました。

  

  そして、修論に関するnoteでチョコレートに依存して修論を乗り切ったと書いた際に少し触れましたが、モンスターエナジーなる液体を今年初めて飲みました。


 無料でもらったものを貶すのは下品とはいえ、これは危険を感じました。一口目で健康を破壊する化学調味料100%の味がして、それでももったいないと思って3口ぐらい飲んだところで心臓がバクバクしてきて中断しました。私は夜10時にエスプレッソ飲んでも0時に熟睡できるぐらいにはカフェイン耐性があるのですが、魔剤のカフェインは爆弾みたいに効くようです。美味しくはなかったですが、いつも大学の缶のゴミ箱からたくさん覗いていて気になっていた存在をようやく実際に体験できて嬉しかったです。

 そしてさらにもう一つ。

 今年やり残したことがあると先日書きました。それは、


 IKEAカラーのドーナツを食べること!

 実はIKEAにも今年初めて行きました。5月で新生活準備もひと段落したところで人も少なくて快適で、店員さんのテンションがディズニーランドのような雰囲気で楽しかったです。そのときに見かけたものの手を出す勇気のなかったドーナツがこれでした。IKEAの空気を話題にする時に言及してましたが、やっぱり実物に触れずにとやかくいうのは非科学的な態度でしょうから、食べなければ〜でもあの色を口に入れるのはなんだか躊躇って7ヶ月が経ち、このまま年を越したら後悔すると思って


 先週このためだけに行ってテイクアウトしてきました。

 ついでに、「帰ってきたザリガニ君」も連れて帰りました。出家する前に会った記憶はないのですが、とりあえず、おかえり!(?)

 ザリガニ君は甘めの食パンみたいな味で不味くもなく美味しくもなく、でした。ポップにもあるように写真映え要員ですね。

さて、問題のドーナツ


 熱帯のカエルにいそうな模様の見た目に反して、味はそこまで変ではないです。

 ※フォークが近くになかったので箸で切って食べました

 味の構成はソーダのような味が10%、普通のしっとり系ドーナツ90%でした。かき氷のラムネシロップが平気な人なら食べれますね。黄色い部分はバナナ味のようですが、これはあまり分かりませんでした。公式では「バブルガム味」

 ちなみにこの日、なんとなくずっと敬遠してきたヴィーガンホットドッグも挑戦してみました。



 これは、、なぜわざわざ肉を燃したのか聞いてみたくなる味でした。サラダではダメ?これよりはこの青いドーナツの方が美味しかったです。もっと美味しいヴィーガン料理もあるのでしょうが、私は私は羊肉と刺身とバターたっぷり焼き菓子が大好きなので口に合いませんでした。この後に食べたサーモンとマッシュポテトが美味しかった!!

 ドーナツをまとめます。

 率直に言ってわざわざ買いに行って食べるものではないです。食べ終わった後のお皿と箸の色が食後の色ではなく、

 食べてはいけないものを食べたような気持ちになりました。楽しかったです!


全体のまとめ

 大混乱はありつつ、それでも今年も、生きたい場所で生きることに近づけたのではと思います。他に取り柄がないのでこれを言うのですが、やっぱり行動力って大切ですね。そして、今年もまたたくさんの方々に助けられて新たな機会が広がりました。来年どんなことがあるにせよ、未知なるものに触れること、その際の感覚を徹底的に言語化して発する勇気を忘れずにいようと思います。

 今年も私の読みにくい長文と独特らしい言葉遣いにお付き合いくださり、ありがとうございました!北海道のnoteの直後に何人からか本当にファンレターが来た時は素直に嬉しかったです。論文が認められることをなにより喜ばなければならない環境に好んで身を置きつつも、自分の感性と知識に基づいて書いた文章が好意的な眼差しで迎えられることもまた私は非常に嬉しく思います。まとめておきながら、今年中にあと2回ほどなにか書くかもしれませんが、ひとまず終わります。
 来年もよろしくお願いします。
 よいお年をお迎えください!




自身でもバイトはしておりますが、外国語文献の取り寄せなどに費用がかかり生活は楽ではありません。もしよろしければご支援いただければありがたく存じます。