そう、私は、「繊細さん」
「繊細さん」という言葉に、胸がざわつく。
この言葉のどこかに、小馬鹿にしたような響きを感じ取るからかもしれない。
「そんなことないよ」と、あなたは言うだろう。「小馬鹿になんか、してないよ。ニュートラルな言葉だよ」と。
でも、この社会は、繊細な感性を持って生きるには、あまりにも生きにくい。繊細さはちっとも、褒められやしない。
「あ~あの人『繊細さん』だから」
これが見下した言葉でなくて、何なのだろう。
「私、『繊細さん』なの」
この言葉に、悲愴が含まれていると感じるのは、私だけだろうか。
「そういうところだよ。」とあなたは苦笑し、去っていく。
「ほら、やっぱり。」と私は思う。
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