通勤時の急病人対応に思うこと
こんにちは!
猛暑だと思っていたら豪雨になったり、お天気が不安定な日が続いていますね。
一般的なお盆休みはもう明けたのかもしれませんが、私が利用している路線の地下鉄は、通勤時間帯でも比較的まだ空いているような気がします。
今朝、そんなややのんびりした感じすらあるいつもの地下鉄内で、
自分の降りる駅までは開かないとわかっている扉に向かって立ち、
窓に映る自分の顔をぼんやり見ていたときのことです。
私と同様に始発の駅から乗り込んできて、同じ扉のそばで、扉を背にして立っていた、
おそらく40代くらいの男性の方が突然崩れ落ち、頭を扉の方につけたような状態で仰向けに倒れました。
頭を打ったりはしていなかったようですが、距離でいうと2メートルないくらいの近い距離だったので、
とにかく面喰い、一瞬何が起こったかわかりませんでした。
ふと我にかえり乗務員に連絡するための非常ボタンを探して声を上げ、
異常を察知して駆け寄って下さった数人の他の乗客たちと声をかけあいました。
非常ボタンは座席のそばにあったので、着席していた乗客の一人が押してくれ、状況を連絡してくれました。
ある人は「お医者様はおられますか?」と叫び、ある人は「大丈夫ですか?」と声をかけながら、倒れた男性を抱き起そうとしました。
それを「看護師です。動かさないように。」と落ち着いた口調で制した女性
どこからか現れ、あっという間に倒れた方の脈を取り「バイタルは安定している。」などと言いつつてきぱきと対応した医師らしき男性
次の停車駅で駅係員が乗り込んで状況確認、無線で応援を呼び、医師らしき男性の指示のもと、倒れた方を車外へ移動させ、ホームに運ばれた車いすへ座らせる…
医療ドラマで見たような光景が、たくさんの人の連携で、ものすごいスピードで展開されました。
医師らしき男性から「わかりますか?」「名前言えますか?」などと聞かれて、
倒れた男性が「わかります。〇〇です。」と答えたあとに、
「皆さんにご迷惑をかけて申し訳ない。」などと口にされていたのも印象的でした。
ほどなく事態が収拾し、運転が再開されたとき、先ほどの看護師の女性と医師らしき男性に会釈し、
思わず「ありがとうございます。さすが!」と声をかけてしまいました。
医療のプロが近くにいてくださっててきぱきと行動してくれたおかげ、
他の乗客が協力して倒れた方を助けようとしてくれたおかげ、
駅係員の方のスムーズな連携のおかげ…
さまざまなおかげをもって、倒れた男性は迅速に手当てを受けることができたと思います。
そのときは夢中で、時計すら見ていなかったのですが、オフィスに着いたのが、いつもより7-8分程度しか遅れていなかったことからも、いかに素早く事が運んだかがわかります。
今朝の経験からも、やはりプロってすごいな、とつくづく思ったし、月並みですが人の優しさ、というか温かさにも感激しました。
さらに、倒れたご本人が他の乗客に迷惑をかけることを気遣っていたことにもあらためて感動しました。
いろいろな事情をかかえてそれぞれの目的地へ向かって地下鉄に揺られていた人々が、
一体となったような不思議な感覚も覚え、清々しい気持ちになった、通勤時のひとこまでした。
お読みいただきありがとうございます。
どのような職業でも、その道のプロは本当に頼もしく、尊敬の念を禁じえません。
自分も税務のプロとして、ますます皆様のお役に立ちたいと強く感じました。
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