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「丸投げ」と「任せる」の違いについてなど

こんにちは。

豊かさを未来へ繋ぐ案内人

税理士の堀亜砂子です。

確定申告時期ということで

Twitterで会計事務所の職員の方の嘆きと怒りのつぶやきを目にすることが多く…

自分自身は22年の税理士人生の大半が法人対応メインだったり

ここ数年も相続・事業承継専門でやってきていることもあり

個人の確定申告対応に追われまくった経験はないのですが

その苦労は想像がつきます

一年分の領収書などを
いっさい整理することもなく
ビニールの袋にぐちゃっと
無造作に入った状態で持ってくる方もいると

嘆きのツイート主はうったえます

(ビニールの袋に入っているだけましだったりする?笑)

さらにはその領収書からいろんな匂いがすると笑

壮絶ですね

ご自身の事業の確定申告をされたことがある方は

おわかりになると思いますが

事業規模にかかわらず
決算・申告作業は
簡単なことではなく

ましてや
到底量産できるようなものではありません

領収書を内容ごとに選別をして
事業との関連性を確認したり
費目を検討したり

経験上、税務署目線でフラグが立つポイントがわかるので

いわゆる「いい塩梅」に仕上げることを
たいていの税理士は心がけます

もちろん繁忙の度合いや
担当者のスキルや経験、
さらには意識の違いはあると思いますが 


適切に処理するために
税理士(&事務所の職員すべて)は
ここで書ききれないほどの配慮をしているのです!!


…と、税理士擁護に偏った書きぶりになってしまいましたが


言いたいのは…


ビジネスでは
事業主として
ご自身が注力すべきところに
エネルギーを集中させるためにも


会計・税務などは
専門家に任せることも必要ですが


それはいっさいがっさいを
「丸投げ」して
自身は一切関知しない
という意味ではないということです

「ぜんぜんわからないしめんどうだし、領収書渡すからぜんぶやってもらいたい」

と言われる個人事業主の方は結構いらっしゃいます

それぞれのお考えなので
ここで「丸投げ」を選択することも
否定するつもりはありませんが


少なくとも

ご自身のビジネスの数字に対して
オーナーシップ(当事者意識)を持つことを

心からおススメしたいと思います。


上記のつぶやきのケースのように

領収書がまったく整理されもせず
ビニール袋にごちゃっと入っているような状況の方は

肝心の事業の根幹の部分でも
ごちゃっとして
計画性がなく
行き当たりばったりなのではないか…

と、意地悪になっちゃいます笑

話は少しそれますが、

「どんな税理士が
いわゆる「よい税理士」なのか?」

と、聞かれることがあります。

これもなかなか難しいところですね

ちまたでは
なんでもかんでも
経費を認めてくれるのが
「よい税理士」
と考える向きもあるようですが

その処理は
法令の規定や
過去の裁判例に照らし

どの程度のラインなのか
グレーの色合いはどれくらいか

最悪を想定した場合のリスクは
金額にしていくらなのか

これらをしっかりと
クライアントに説明して

最終的には
クライアント自身で選択していただく

そんなことができる税理士が
「よい税理士」だと私は思います

そして
仮に税務署に
否認された場合には
全力で闘う覚悟と理論構成を持ち合わせていないのであれば


なんでも経費を認めてくれる人は
へつらうだけの
ただのポンコツかもしれません笑

ぜひ日頃から
自身のビジネスについて
数字も含めた
オーナーシップ(当事者意識)を持ち

わからないことや
おかしいと思ったことは

どんどん税理士に聞いてみて下さい

そのとき
どんな対応をするか
ご自身の目で
見極めてみて下さい!

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