自閉スペクトラム症の本

▶︎ひとまず、自分は自閉スペクトラム症らしい。大型書店へ行った。心理や医学、そのあたりをうろつく。ただ、そういう本を探してる時、周りに誰かがいるとその場を立ち去りたくなる。やや自意識過剰。最近はすこし立ち読みできるようになったけれども。いっそのこと買って、ひとりで静かに読みたい。

▶︎発達障害関連だと、ADHDと一緒に解説されてる本が多い。ASD単独もあるが、大人向けはADHDに比べて少ない印象。子供向けの本を見ると、「療育」という言葉が出てくる。療育をされてきたら、今のこの、どうしようもなく死にたい気持ちも定着せずに済んだのだろうか。

▶︎ジュリー・ダシェの「見えない違い」という表題の本。ほぼ漫画。絵がかわいい。ガヤガヤしてる環境だと、人の声が聞き取れない、そこにいるだけでもすごくストレス。そういうことも、描かれていて、深く共感した。感覚的に読める本。

▶︎一週間後。診察室。

先生「どうですか」

自分「………」

先生「調べてみましたか」

自分「はい」

先生「まぁ、だからなんなんだ、というかんじですかね」

自分「うーん」

先生「………」

自分「………」

▶︎沈黙を作る原因は自分。頭の中には、外に出たがっている考え達がいっぱいいる。外へ出る穴が小さいのか、出口付近で滞っている。我先にと、みんな押し寄せて。自分はどれを外に出してあげればいいのか分からない。こうして、また何も話せずに終わってしまう。

◼️あとがき

発達障害やASDの概念が、自分の頭の中に入ってきたこと、診断されたことは良かった。今までの生きづらさがすこし、説明がつくようになったので。完全な理解は今もできていないけれども、感覚的にはざっくりと理解しているつもり。