きしねんりょの芽吹き

▶︎小学生の頃、不登校を経験した。小6の転校がきっかけだった。クラス替えは奇数学年で行われる。自分が入った時期は4月とはいえ、既にクラスはグループ化されていた。自分はどこにいればいいのかわからなかった。

▶︎クラスの何人かの人と話をした。ただ、うまく馴染めなかった。やっと友達と思えるような人ができたが、ある日の班分けで、「来ないで」と突き放されてしまった。相手に対し、自分が悪いことをした覚えもなく、困惑した。

▶︎放課後、一緒に遊んだ人もいた。ただ、やりとりの中で、時々支配的な印象があり、友達とは思えなかった。

▶︎班分けが怖かった。班分けが始まると仲良しの人同士が集まり、すぐにグループ化される。空いてるところに自分が入っていいのかわからない。入った後、どうなるのかも想像できなかった。

▶︎移動学習での移動。あまり話したことがない人が隣だと何も話せなかった。他の人は話しているのに。担任が気を遣って話しかけてくれた。ただ、担任にもあまり心は開けなかった。自分は担任と話をする前に、まず同世代と話せるようになりたかった。

◼️あとがき

希死念慮は最初からあったわけではない。初めは出たり、消えたり。段々と頻度や時間が増えた。大学生の頃には定着していた。もう、思わなかった頃には戻れないように感じる、少なくとも今は。