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サイレン🚨で無音になる瞬間

これはASDの私の聴覚過敏の1つのお話 

私は聴覚過敏があって 
もともと耳の聞こえが良いと言う意識はなかったけれど 
大学時代のアルバイトの時に 
バイト先のBGMの音量が少し違うだけで気付いたり 
時計屋の目覚まし時計が鳴った時に 
どの時計が鳴っているのか一瞬で見つけたり


ピアノを習っていたのもあって人より音の聞こえが良いのかなと言う位に思ってた 

ASDと分かってからはそれが聴覚過敏であることを知った 

そして今日を改めてその聴覚過敏の症状を自分で実感して少し悲しい気持ちになった 

それは会社での出来事で会社の先輩と電話で話をしてた時 
たまたま会社のそばをパトカーがサイレンを鳴らしながら通り過ぎた 

オフィスの窓が開いていてパトカーが横を通るときには 
電話から聞こえているはずの先輩の声が全く聞こえなくて 
サイレンの音だけがずっと聞こえている状態だった 


パトカーが遠のいてサイレンが小さくなっていくと電話口から先輩の声が聞こえてきて 
どうやら先輩の話はパトカーが通ってる間も少し進んでたみたいで 
これが聴覚過敏なのかと実感した 

今までは自分と同じようにみんなサイレンの音が聞こえたらそちらに集中してしまって 
自分の話を一旦止めてサイレンの音が聞こえなくなるのを待っているのかと思っていたけれど 
どうやらそれは違うみたいで 
自分の思考自体が止まってしまっていて 
周りの人が構わず話を続けていたのだと気づかされた

自分だけがある一瞬に取り残されたような感覚が残って寂しさを感じた  


一瞬は会話を理解することができなくなってしまうけれど 
後から聞こえてくる言葉をつなげて理解する力は知らず知らずのうちに身に付けていたのだなとも気づかされた 

ASDだからこそ人よりもいろんな練習をして小さな壁を乗り越えていってるのかなと思った

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