順風満帆なんて存在しない

私はよく人から　

人生で苦労したように見えないと言われます　
順風満帆な人生だねとも言われます　

この言葉をかけられるたびに自分の中で

違うんだけどなぁ

と思いながら

そうなんですかね…

と相手に合わせるような返し方をしてしまう

確かに私のこれまでの経歴を見たら　
人から見られると良い人生を歩んでいるなと思われるんだろうなと思う　

でもこれは自分にとって良い話だけをピックアップしているわけで　

わざわざ嫌な思い出を人に話そうと思わないし
嫌な思い出だからこそ
今すぐに忘れたいからこそ
なかったことにしている自分がいる

私の人生の中で嫌な思い出は必ず悪役がいるわけで
その人を悪役に仕立てたいわけでもないし
私が悲劇のヒロインとして注目してほしいわけでもないから　

そもそも悲しい話を話すメリットがないのは当然だと…

これがまたアスペルガーの私の良くないところでもあるけれど　
感情表現ができないから
どんなに過酷な状況やどんなに辛い場面でも無表情の私は　

人を見下してるとか
平気なのだろうとか
何も考えていないとか　
そういう風に思われてるみたいで　

場合によっては目の敵にされやすいみたいで… 

それは当事者の私でもわかる　
そう思ってる人たちからかけられる言葉や
注意される言葉から

きっとあなたは苦労のない人生を歩んだからわからないでしょうね

と裏に隠された言葉が見えてくる

そのたびに　
この人は私より苦労のない人生を歩んだんだろうな　
と思い、奥歯を噛み締めて堪える　

順風満帆な人生なんて存在しなくて　

みんな各々に苦労を経験しているし
その大きさを測る必要もない　

そこに気づけない程度の大人なんてごまんといるんだなと社会人になって気付かされました