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「ぼくは君の特効薬」_企画書

キャッチコピー:
青春を知らない宇宙人の少年と青春をしたい病を患う少女の特効薬学園コメディ

あらすじ:
地球を征服するよう父親に命じられて地球に潜伏している宇宙人・小春日和(こはるび・のどか)は、高校二年生に進学した日に、年中微熱に侵される未知の病――『微熱症候群』を患う少女・水津羽波(みづ・はなみ)と出逢う。

和が側にいるときだけ限定的に微熱症候群から解放されることを知った羽波は、「君は私の特効薬なんだよ!」と宣言して和と『お薬契約』を結び、これまで微熱が原因でできなかった青春をやり直そうと和を様々なことに付き合わせる。

人間ではないことに引け目を感じ、ひとり孤独に過ごしていた和だが、羽波に振り回されることで徐々に交友の輪が広がっていき、地球を、人を少しずつ理解し、やがて羽波の人柄に惹かれて恋に落ちていく。羽波もまた、和の人柄に惹かれて恋に落ちていく。

両片思いが周囲の目から見ても明らかになり、冷やかされる日々を過ごす和と羽波。

そんななか、ふたりの友人のひとりが微熱症候群を突発的に患う。ところが和が側に来た途端に症状が緩和し、その場面を目撃した医師が別の患者の元に和を連れ立つと、その患者もいっとき微熱症候群から解放される。三人目も、四人目も同じ。これにより和は羽波だけでなく、微熱症候群を患ったすべての患者の特効薬であると証明される。

微熱症候群の研究を進めるため力を貸してほしいと頼まれて和は困惑するも、「たくさんの人を助けてあげて」と羽波に背中を押されて提案を呑む決意をする。そして、和の纏う微粒子が微熱症候群の活動を制限していることと、和が人間ではないことが公表される。

これまで隠してきた秘密が明るみになり、差別にあう未来を恐れて研究所に閉じこもる和。またひとりぼっちの生活に戻るのだろうかと涙を流していると、羽波がやってくる。
「お薬契約はこれからも有効だよ。わたしをあなたの特効薬にしてくれませんか?」
 羽波から告白を受け、和は「もちろん。ぼくはこれからも君の特効薬になるよ」と答える。

和の正体が宇宙人であると明るみになってからも友だちは変わらず側に居続け、和は羽波と恋人となって青春を満喫する。来訪した父親が友だちを傷つけようした際には、初めて親に反発して、「ぼくは、ぼくのやり方で地球を征服するから」と父親を追い返す。

三年後、和の微粒子から作られた特効薬が地球を征服し、微熱症候群は未知の病ではなくなったのだった。    
                     
                             ―FIN―

第1錠:「ぼくは君の特効薬」_第1錠|風戸輝斗 (note.com)

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