【作品凌辱】本当の悪魔は誰だ。話題の[同一原作の後発漫画]について

今回はいつもと趣の異なるお話をさせていただきたいと思います

私が常に申し上げている
・二次創作
とは浅からぬ内容になるかと思います

詳しくはこちらの記事をお読みいただきたいのですが

いつものように歯に衣着せずの物言いをお許しいただければ

【ゼニゲバによる作家凌辱】そして【作品凌辱】です

今回
複雑に構図が絡まり合うので拙いながら組織図を描きました
急遽制作したものなのでクオリティに関してはご容赦下さい

組織図①

※上部に不自然な空白を開けてありますがこちらはワザとです
(後でもう少し複雑になります)

①原作管理会社

から分岐して
②原告所属の出版社
③今回の原告作家様

相対して
④模倣作家

せめて少しでもわかりやすいようにと
名前の上部に皆様が持つであろう印象を
付け足してあります

②は今回全く役に立っていない状況ですので

実質
③ vs ①&④
という争いであるということが想定できると思います

それに対して今回訴えに起こされた金額は

3円

まさに③作家様は自らの矜持を守るべく起こされた争いではなかろうかと思います

みなさんはパッと頭の中でこのような図を展開され
そしてここまで準備をした私に対して
次はこういう行動に出ることと想定されるのではないかと思います

あ。【呪うもの】氏 今回は④作家に対して
『コレだから二次創作は!!!(怒)』とやるつもりだな?

…と

おまたせしました
その通りでーす

…と、いうわけには参りません。

今回の争いは [作家vsゼニゲバ ]です

みなさんは③作家様が四面楚歌の中
孤独な闘いを繰り広げられているとご想像だと思います

それは間違っていません
先行原作者である③作家様は
お独りで争われておられるはずです

そしてあろうことか②出版社は
①原作管理会社側に与し③作家様に①管理会社への謝罪を提言するまでしたとか。

…時が経っても業界は変わらないものですね(ワタクシ事)

ですが私は[組織図①]は間違いなのではないか?と思っています

改めてこちらをご覧下さい

組織図②

④の顔色が変わっています
0️⃣原作者というのを付け加えました

今回の事件は
①原作管理会社による
0️⃣ ③ ④ への非道行為ではないかと思っています

私が『今回の争いは [作家vsゼニゲバ ]です』と述べた経緯を説明したいと思います

特に③作家様を見るまでもなくわかることですが
漫画原作に対して作画担当というのは
50 vs 50 では有りません

限りなくそれに近づく良好な関係ということは有っても
天秤は必ず[原作権利者]に傾きます

そこで私が最初に慮るのは④模倣作家さんの立場です

この方がノリノリで悪意を持って
この方主導で③コミカライズを「パクってやろうぜ!meのほうが絵が圧倒的にうまいからmeの方が売れるぜbaby」とやったとは思えないのです

真偽の程は不明ですが
組織図①を見るだに私にはそう思えてなりません。

①原作管理会社と④模倣作家の力関係を想像して下さい

①管理会社にとっては
④は挿げ替えの効くお絵かきマシーンに過ぎません
別に④の中身が誰であろうと絵がある程度変わろうと
①にとって大してこだわりがあるとは思えません

①が④の作画に心酔し
先に③を始めてしまったけれど
④によるこの原作をどうしてもこの世に出したかった…

とか、私には有り得ると思えないのです。

①→④にとってはその程度の思惑だと想定しています

では④はどうしてこの立場にいるのでしょうか。

みなさんは売れない漫画家の立場というものを
ご存知でしょうか。

よく、超売れっ子漫画家さんが
「売れない時代の悲惨話」みたいなのをされていらっしゃると思いますが

あれは技術によって笑い話に昇華された
エンタテイメントであって
実際にはあんなものでは有りません。

そして現在進行系で売れていない
そのまま売れずに消えていく

そんな漫画家さんは星より多く存在します。

そこに原作権を持つ出版媒体から
売れてる漫画原作の作画オファーが来たら…

私でも飛びついていたかも知れません。

④作家さんに求められているのは
即答 即応 即作画です

①の意志に関して意義を挟むことがあれば
秒でお払い箱となるでしょう

④作家さんが③作家さんをどの様に意識されていたかは
私には図りかねますが

もしかしたら
「コレは二次創作のようなもの」と思いながら
執筆をなさっていたかも知れません

もしくは
最初から二次創作の出自の方で
感覚が麻痺されていた可能性は否定できませんが…

とにかく④作家様にとっては
この案件は力関係で①を上回るものではないので

皆さんお好きな言葉を使うならば
『枕営業』
に近い何かではないかと想像しています。
(私の邪推に過ぎませんが)

実際、トレンドトピックスを眺めた限り
④作家へそれなりにヘイトが集まっているように見受けられます

④作家の思うところは
あくまで私の邪推に過ぎませんが
追い詰められた漫画家
漫画家に限らず『チャンスを追うもの』全てにとって
眼の前にぶら下げられたドス黒い希望は
後に起こるリスクへの「正常であれば行うべき思慮」を
麻痺させるに十分なものです。

そして同様の力関係にあると想像される作家が
もう一方います

0️⃣原作者様です。

よほど何作もヒットを飛ばしてでもない限り
(もちろん1本のヒットで天狗になる作家は大勢いますが)

0️⃣原作者様の力が①管理会社を凌駕することは有りえません

たとえ一回の係争で0️⃣が①を負かしたとしても
それをやってしまえば0️⃣の[プロ生活]はそこで終了です。

出版を担う企業を係争で打ち負かした作家を
よほど分厚い支持層があってリスクよりも売上を取れると見込めない作家でなければ
①との引き続きの出版契約は勿論ありえるわけがないですし
それ以外の出版社にとってもリスクしか有りえません

0️⃣が今回の重複展開に関して
どのような思惑があったかの声明があったなどは
私は聞き及んでいません

①→②→③経由で
①と0️⃣への謝罪要求があったとされていますが
0️⃣が直接③へ謝罪要求を行った話でもないようなので

そういうことなんではないか?と
これもまた邪推しています

作家というのは
よほど天上人のように売れていなければ
消耗品です

あんなにヒット作を描いたのに!と思われる方が
その後、所属出版社を転々としたり
「あの人は今」みたいな扱いをされていることなんて
ゴマンとあります。

売れた方ですらそうです。
売れていない方など最初から…です。

そういう作家さん方が
耐え難きを耐え忍び難きを偲んでいる中

共に歩んで共に戦う出版もあれば
そうでない所もあるということです。

そして
私が今後起こりうる
一番心配していて
一番避けたいと思っている未来予想は

④作家さん叩きです

事実のほどは邪推に過ぎませんが
私は先述のように考えているので
④作家さんは被害者の一人として数えています

しかし実際に筆を執った(ペンでは描いておられないでしょうけれど)
作家として矢面に立たされる可能性は十分想定できます。

ここまでお読み戴けた方は
ぜひそのようなことはなされないでいただきたい。

④作家さんを「トカゲのしっぽ」にしてはいけないのです。

0️⃣氏も③氏も④氏も
フロントに立つクリエイターですが
裏で手引したものが居るということなのです。

そしてハシゴを外したものも。

目に見えているクリエイターに脳死で火病るのは
ちょっと想像力も当たり前のことを当たり前に慮る能力も
足りない方のすることです。

ぜひ
大事なものを見誤らないで下さい。
お願いいたします。

その上で
ここからは蛇足中の蛇足です。

作家様方は
特にプロの作家様方は
人気、読者というある種、とても薄情なものを相手に夢を必死に届け
その上で出版企業に金銭メリットを届けなければなりません。

板挟みです。

その板挟みの中、
まさに血反吐を吐きながら筆を動かしています(今はスタイラスでしょうか)

③作家様の陳情漫画にもあるように
作品をいかに面白く見せるか工夫に工夫をこらし
作品世界とキャラクターたちを愛し
自分の中の引き出しを全開放しても足りず
すり減らしながら捻り出したアイデアを
上前跳ねられたことに関する
憤り
恐怖
絶望
そして今回の場合だと③→②への失望

心が混沌の中に投げ込まれ
正常な思考を保つこともきっと難しいでしょうに
③作家様はそれでも己の矜持を守るために戦われておられます。

係争というのは最終的に金銭に置き換えないといけないらしく
損害賠償[金]を求めなければ取り合ってすらもらえません。

ですので3円も本当は求めていたかというとそうではないでしょう。

…と、いうくらい
大切で尊いものです。

今回は①が諸悪の根源扱いですが
このような作品凌辱 作家凌辱は
当たり前のように行われており

誰も作家の味方ではない
冷静に考えたら異常な業界です。

そう
読者であるあなたすらも。

きっと
過去青い鳥のマークを掲げていた
あのSNSで本件に関して憤り悪態をついてる方々の眼の前に

「小悪魔教師♡最高!」とか薄い本が出版されたら
結構な利益を出せるんじゃないでしょうか?
(既に有ったらごめんなさい)

そういうことです。
日本の世界のマンガアニメラノベ業界は
一次創作を食い物にする亡者の群れが支えています。

それが資本主義というのなら
なんと汚れた夢のない世界でしょうか。

今回は私が平素問題にしている二次創作に関わる問題では
(今の所)ありません。

しかし
作家の心が魂がゼニゲバと豚どもに凌辱され続けている現状は
綿々と綴られてきた歴史であり
変えなければならない汚点です。

今回私も随分と①をやり玉に挙げましたが
もしかしたら①ですら業界の常識という非常識に毒された
被害者かも知れません。

昨今 生成AIにおける 手製の創作への精神的利益的物理的侵害に対して
その創作元の心情を慮る風潮がようやく顔を出しました。

私はそのことに否定的な意見も少なからず出しているのですが
それは「心情を慮るな」と言っているわけではなく
「慮る相手を間違えるな」と申しています。

今回の例でも
③作家様だけでなく
0️⃣原作者様や

…そして④模倣作家様へも

どうかお心向けを。

業界全体で作家を搾取し続ける現状に
もう少し問題意識を持っていただければ幸いです。

※更に蛇足というか捕捉
これも果てしない邪推ですが
0️⃣原作者が①を相手取ったら潰されるという話はしましたが
では③が①を相手取ったら同様につぶされるんじゃね?という話です…が

もちろんその可能性は全否定は出来ない上で
0️⃣→①と③→①は似て非なるものです。

0️⃣と①は直接的に関係がありますが
③の直接取引先は②であって①では有りません。

その差は大きなものです。


※18:00 訂正
筆者の誤読による重大な食い違いが生じていました

事実は③→②への提訴ということのようです。
謹んで事実誤認をお詫びいたします。



※なおこの物語はフィクションです
登場人物、組織は実在のものとは一切関わりはございません。

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